中欧旅行記(2002.09)
(注)画像をクリックすると、
   大きな画像が表示されます。

トップ アイコン
中欧トップヘ

 今までに9月19日午後9時55分定刻、エールフランス AF277便で成田を出発。ツアーコンダクターを含め総勢26名のグループ。途中ロシア上空で乱気流のため少々降下したが、それ以外はたいしたこともなく、午前4時15分ほぼ定刻通りシャルル・ドゴール(CDG)空港へ到着。プラハ行きのエールフランス乗り継ぎ便の出発予定時間が午前10時30分と、空港で6時間以上も長々と待たされた。着いて早々パンと軽い飲物を食べ、その後CDG空港内で仮眠、買い物などで時間を過ごした。しかし乗り継ぎのための時間は仕方がないが、もったいない感じは否めない。

 バスを降りて
プラハ城へ向かう。1726年に建てられた記念柱が立つプラハ城前の広場、プラチャニ広場に出る。プラハ城の正門にはおもちゃの兵隊のような衛兵が銃剣を持って立っている。観光客が近づいても微動だにしない。ツアーコンダクター(以下Aさんと称す)が「衛兵にうっかり触ると銃剣で刺されます」と言う。皆衛兵の傍で写真を撮っているので、妻も並んで写真を撮った。Aさんの言葉が効いたのか、妻がおそるおそる近づいて腰がひけているのがおかしかった。

 プラハ城は870年頃ボジヴォイ公によりヴルタヴァ川を望む丘の上に築城されたのがはじまり。以降歴代のボヘミア王の居城となった。改築が繰り返されたので様々な建築様式が見られる。14世紀のカレルW世の時代にほぼ現在の形になった。16世紀末ハプスブルグ家のルドルフU世がここに居を構えたことで全盛期を迎えたが、次のマティウス王がウイーンに戻したことにより衰退の一途をたどった。1918年チェコ共和国の建国時大統領官邸になり、現在も旧王宮が大統領府として使われている。

 正門を抜けると第一中庭があり、その先に17世紀に建てられた
マティウス門がある。  もともとこの場所にあったものではなく、18世紀末の改築時に現在の地に移された。第二中庭から第三中庭に出ると一際高い3つの尖塔が姿を現わす。南側の塔は高さ96.5m、西側の2つの塔は82mある。聖ヴィート大聖堂、プラハ城内の最大の見所。尖塔を見上げるとさすがに高く首が痛くなった。

 
聖ヴィート大聖堂は926年に聖ヴァーツラフにより円形教会が建てられたのがはじまり。11世紀にロマネスク様式に、更に14世紀のカレルW世の時代にゴシック様式になった。驚いたことに長い間建築が続けられ全てが完成し現在の形になったのがなんと1929年! なんとまあ壮大というか、気が長いというか、とにかく歴史を感じる。ここには全長124m、幅60m、高さ33mの大空間が拡がる。内部には多くの彫刻、美しいステンドグラスがある。 スケールの大きさにはいきなり圧倒された。


 プラハ城を出て旧市内を散策。途中ボヘミアングラスのショップへ立ち寄る。製造過程を現地在住の日本人より説明を受けた。そこでボヘミアングラスの杯を2個とカメオのブローチ2個購入、日本で買うよりははるかに安いがそれでもけっこうな値段がする。小高い所で旧市内が一望できる場所へ・・・そこには大勢の観光客がいて写真を撮っていた。高層ビルのようなぶしつけな建物はなく、同じ色の屋根が続く建物が並び美しい。

 
2002年のEuropeは未曾有の大洪水に見舞われ連日TVで被害の状況を伝えていた。今回のコースももろに被害を受けており、ツアーが中止になるのでは・・・と心配していた。無事催行することになりほっとした。残念なことに唯一ドレスデンのツヴィンガー宮殿の見学が中止になった。プラハの市内にも洪水の爪痕が随所に残っていた。あちらこちらで修復が始まっていたが、ヴルダヴァ河の氾濫で冠水し部屋の中が泥だらけ、ゴミが散乱しているなどまだまだこれから・・・復旧まではまだまだ時間がかかるだろう。建物の壁は色が変わっている部分がある。洪水時そこまで冠水していたことを示している。妻が手を伸ばしても届かない高さまで水が上がった。今歩いている所を濁流が襲っている様子を想像するだけで恐ろしい。プラハ市内のヴルダヴァ河の川幅はけっこう広い。その川に水が一杯のなりあふれるなんて、どの位の雨が降ったのか想像もつかない。

 プラハの人気観光スポットの一つ、
カレル橋へ。カレルW世の命を受けて1357年に建設が開始され、1402年ヴァツーラフW世の時代に完成したヴルダヴァ河にかかる最も古い橋。長さ516m、幅9.5mの石橋は、12本の脚柱が支え16のアーチが橋の下に並んでいる。この橋には日本でお馴染みの聖フランシスコ・ザビエル像など30体の聖人像がある。これらの像はカレル橋建築当初にはなく、1683年から20世紀前半にかけて設置された。ここは車などの乗り入れはできないのでゆっくりと散策できる。しばらく自由行動の時間があったので聖人像や先ほど見てきたプラハ城を遠くに眺めながら歩いた。

 再びバスに乗り今宵の宿泊、DIPLOMAT HOTEL PRAHAへ。
直線上に配置

トップ アイコン
次のページへ

9月19日(木)〜20日(金) 雨(日本)、曇り(プラハ)