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 今日は1日自由行動、夜はウイーン国立歌劇場(Staatsoper)でオペラ鑑賞。午前中はAさんが案内してくれることになった。ホテルから徒歩で聖シュテファン大聖堂へ。聖シュテンファン大聖堂は人気の観光スポットで、広場には大勢の観光客の姿が見える。目立つ格好をした古風なスタイルの男性が観光客に声を掛けている。オペラのチケットを売っているそうだ。妻の知り合いがここでオペラのチケットを購入して見たという話を聞いたことがある。旅行社や代理店などで購入すると手数料などでかなり割高になるが、このような所で購入するとかなりお得。次回は行き帰りの飛行機と宿泊のホテルを確保した個人旅行で訪れて、オペラ鑑賞など自由気ままに歩きまわり楽しみたい。

 
聖シュテンファン大聖堂は12世紀半ばにロマネスク様式の小さな教会が建てられたのがはじまり。14世紀ハプスブルク家のルドルフW世によりゴシック様式に建て替えられた。身廓の長さは107m、高さ39m、すぐ近くで見ると実に大きい。屋根の幾何学的模様が美しく、パッチワークのデザインとして使えそう。ここにも高い尖塔がある。1359年に完成した南塔は高さ137m、途中の高さ72mの監視所までらせん階段を使って歩いて登れる。寺院の塔としては世界第3位の高さということ・・・1位と2位はどこだろうか?ウイーン市内を一望できるView Pointということを帰国後知った。あらかじめ知っていればおそらくここに上がったと思う。一方北塔は南塔と対で作られる予定だったが何故か高さ60mになっている。こちらはエレベーターで上がることができる。ここにはかつてトルコ軍が置いていった180の大砲を溶かして造った大きな鐘がある。(現在の鐘は1957年製、オリジナルは1711年に造られた。)特別な時・・・大晦日から新年にかけてなど・・・に鳴らされる。主祭壇の北側に1791年モーツァルトの葬儀が行われた場所があるが帰国後に知った。次回訪れる時は確認したい。

 大聖堂内部の空間の壮大さには圧倒される。正面入口から入ると奥に見事な主祭壇がある。彫刻やステンドグラスも数多く見られる。教会を見学する時はたいがい見上げることが多いので首が痛くなる(笑)。もっとゆっくり大聖堂内部を見たかったが、Aさんの案内ということもあり途中で切り上げた。

 広場には多くの馬車(
フィアカー)がいて観光客を待っている。Aさんが高いから乗らない方がよいと言うので乗らなかった。Internetで調べたら4人乗りで約25分33Euro(約4000円)、50分66Euro(約8000円)とのこと。翌年ローテンブルクで馬車に乗ったが、1人5Euro、少々高いが目玉が飛び出る程ではなさそう。その後リングの内側を散策し、ウイーン国立歌劇場近くの店でおみやげを買う。

 ウイーンの旧市街沿いに、
リング・シュトラーゼ(周回道路)と呼ばれる幅56m、全長4Kmの馬蹄形の大通りが一周している。かつて旧市街に沿って市壁があったが1857年から9年かけて撤去され、1866年にリングが完成した。リングの建設と同時に様々な公共施設、国立歌劇場、国会議事堂、美術館なども造られた。フランツ・ヨーゼフT世が官僚の抵抗を押し切って市壁を撤去して実現したが、いつの世でも改革をする為にはまずは官僚の抵抗を排除しないとできないということか・・・。

 ウイーン国立歌劇場付近のレストラン昼食後に解散。ホテルのリングを挟んで反対側にイギリス式庭園の市立公園がある。ここに有名な
ヴァイオリンを弾くヨハン・シュトラウス像シューベルト、ブルックナーの像がある。ヨハン・シュトラウスの像の前で記念写真を撮りしばし公園内を散策。公園の近くにはヴェートーベンの像が目立たぬ場所にひっそりと建っている。ヴェートーベンはドイツのボンに生まれウイーン社交界の寵児となった。

 夕方の集合時間までそれほど時間もなく、トラムに乗りほぼ一周してウイーン国立歌劇場前で下車。トラムから見える景色は慣れない為かみんな同じに見えてしまう。それにトラム内での運転士のl声がドイツ語とはいえ小さくて何を言っているのか全くわからない。後の座席に日本人女性がいたので。今どこを走っているのか訊いてしまった。トラム沿いにゆっくり歩いてホテルへ戻る。

 夕食は中華だったが、ポテトやウインナーなどにいささか飽きていたのでおいしく感じた。
ウイーン国立歌劇場へバスで移動。さすが名門のオペラ座、皆盛装で着飾っている。正面から2Fに続く階段、シャンデリアが輝いているロビー、建物内の装飾、どれもさすがの一言につきる。席は見やすい場所ではなかった。旅行社からは「追加料金を払えば良い席を用意します」との連絡があったが、演目がイギリスの近代作曲家ブリテンの“ビリーバッド”という出演者が男性だけの極めて珍しい、どちらかと言うとマイナーな作品。他の出発日の演目にはプッチーニ、ビゼー、モーツァルトなどの作品があったのに・・・と残念。良く知っている演目であれば追加料金を払ってももっと良い席で見たが、今回はその気が起きなかった。次ウイーンへ来る時には良く知っている作品を良い席で・・・という想いにかられた。またまた欲求不満のネタが・・・。
9月23日(土) ウイーン 曇り時々晴れ 
中欧旅行記(2002.09)

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