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11月6日(土)

 西武鉄道グループの実質的親会社のコクドがプロ野球球団、西武ライオンズを売却し、プロ野球から撤退する方針とマスコミで報じている。主力のレジャー事業(ホテル、ゴルフ場、スキー場)の業績不振に加え、西武鉄道の有価証券報告書虚偽記載問題に端を発した西武鉄道株の急落で財務体質の悪化が加速した。自ら撒いた不祥事で自業自得と言える。有価証券報告書訂正前にコクドが企業に売却した西武鉄道株の買い戻し請求が既に始まっており、更に追加の買戻し請求や個人株主からの損害賠償請求などこれから相次いでおきると予想される。コクドが球団売却などの抜本的な対策が必要と判断したと見られている。損害賠償請求や訴訟、買戻し請求などで巨額の資金が必要になるだろう。下手すると資金繰りが悪化してダイエーの二の舞になる恐れがある。今回の不正でかつては財界の寵児、世界に名が知れ渡るプリンス堤義明前会長は、今やすっかり落ちた偶像、更には世界中の物笑いになってしまった。

 コクドは1978年にライオンズを買収。堤義明前会長が今シーズンまでオーナーを務め、球界に大きな影響力を持ってきた。西武ドームは年間約170万人の観客動員実績があるが、球団経営は年20〜30億円程度の実質赤字とみられ西武鉄道が補填している。コクドは不正発覚の10月中旬以降、IT産業などすでに複数の企業に打診している。しかしながらコクドの提示額はなんと200億以上とみられ売却交渉は難航している。年20〜30億円程度の赤字、それに交通の便の悪い西武ドームの使用などを考えれば200億はあまりにも高すぎ身の程知らずではないか・・・?100億でも売れるかどうか?かなり安くしないと売却できないと思う。売れない場合は「西武ライオンズ」として継続するとのこと。ただその場合コクドの不正問題の成り行きによっては、西武鉄道グループを含めコクドの経営悪化でのっぴきならぬ状況に追い込まれるかもしれない。

 何と驚いたことにコクドはライブドアに西武ライオンズの売却を打診したと言う。ライブドアの広報担当者は11月6日、「先週打診があったが、買収の検討はしていない」とコメントを出している。あれほどライブドアに難癖をつけてプロ野球界への参入を拒んだ張本人の一角西武が、よくもまあ恥も外聞もなくライブドアの関係者に売却の話を切り出せたものだ。空いた口が塞がらない。”厚顔無恥”・・・これしか言い様がない。

 また11月5日、日本テレビ放送網は次のように発表した。
「西武鉄道の株主の虚偽記載をきっかけに”自主的に”点検したところ、渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長の保有と記載していた株式が実際には読売新聞が保有実際には読売新聞グループ本社の保有と判明し、今年3月末現在の有価証券報告書を訂正した。」
東京証券取引所はこれを受けて「上場廃止基準にある虚偽記載に当たる」などとして、同社株を上場廃止の可能性があることを示す監理ポストに置き審査を始めた。日本テレビ放送網は今回の訂正について、「株式の大量保有報告書との不一致を訂正したもので、証券取引法の虚偽記載などにはあたらない」としている。果たしてどうなるだろうか・・・?

 堤義明コクド前会長、渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長など大企業経営者としての自覚がどの程度あるのだろうか?どう見ても正常な感覚を有しているとは到底思えない。こんなモラルも何も無い連中に日本プロ野球界を牛耳って欲しくない。”ナベツネ”氏は表面上はプロ野球界から身を引いているが実質は違うだろう。おそらく依然として陰で糸を引いているに違いない。他にもこんな輩がいるに違いない。そんな連中はプロ野球界からさっさと身を引いてもらいたい。さもないと明るい未来は見えてこない。
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