2005.09.26

 ライブドア絡みのオリンピック誘致、広島東洋カープ買収ネタで”今週は爆上げ”などと気勢を上げる方がいたが、そんな下らないネタで株価が上がるはずがない。ライブドアの株価は前場開始早々448円まで上昇したもののその後は力なく下落に転じ、終値は前日比1円高の439円で取引を終えている。一方ライブドア・マーケティングの株価も前場開始早々4510円まで上昇したものの親同様その後は力なく下落に転じ、終値は前日比50円安の4360円で取引を終えている。選挙による宣伝(売名行為)の効果もなくただずるずると下落を続けているのは何故だろうか?一つには選挙ネタの後には”お騒がせ男”の新たなネタが出ず、市場にてライブドアに喰らいつく投資家が少ないことによると思われる。それよりも何と言ってもやはり”お騒がせ男”への市場での信頼性が一時ほどの勢いはなく、地に足がついていないことを見透かされているからではないだろうか?

 両者の勢いが無いのを反映しているのかどうかは分からないが、
ターボ・リナックスの株価は3日続けてストップ安(5万円安)と悲惨な状況にある。ターボ・リナックスはLinuxOSベンダーで、Linuxを利用したOSやアプリケーションの開発/販売/コンサルティング/サポート/教育サービスを展開している。2005年12月期決算の業績予想では売上高11億5900万円、経常利益1億800万円と増収増益・・・しかしながらLinuxの将来性が如何ほどのものかには疑問があり特筆すべき特徴のある企業でもない。ライブドア・グループの一員だからと言ってそれだけの理由で高値がつくことはあり得ない。ライブドア・グループによく見られる荒っぽい動きを示すかもしれないが、結局は公開価格(10万円)前後に落ち着くのではないかと推察している。それにどこかのタイミングでお得意のMSCBで財布代わりに使われる可能性が大きい。 やはり”さわらぬ神に祟りなし”の格言通りこんな株式には手を出さない方が賢明と考える。

 
エフェクターの株価は大引け間際に突然目立たぬ様に上げることが多い。15時頃には先週末の終値と同じ15万6000円だったが、何者かが5分後に3000円引き上げ終値は15万9000円で取引を終えている。ここはこの様に大引け間際に株価が不自然に跳ね上がる現象が頻繁に見受けられる。特に株価が下落して来るとその動きが出て来る。明らかに何者かが株価操作して下落を防いでいる。はっきり言えばこんなことをするのは”性悪な”▽▽▽▽▽▼▼しか考えられない。

 
ACCESSの株価は9月9日の大型M&A発表直後の9月12日に284万円をつけたが、それ以降の下落傾向はなかなか止まらない。終値は前日比9万円安の235万円と1ヶ月ほど前の水準で取引を終えている。8月下旬から9月上旬にかけての不自然な株価上昇を訝しく思っていたが、M&A後の株価下落から推測するとどうやら何者かが先取りして値を吊り上げて一儲けを企んだと思われる。でなければM&Aを歓迎して株価が上昇しても不思議はないが・・・?ちなみに発行済み株式数が8328株増えており、MSCB引受け先の野村證券が株式転換し既に売却していると考えられる。

 ところで今日の終値は9月16日に修正された転換価額235万2000円を下回っている。MSCB残高は200億円あるが、野村證券は今後どうするつもりなのだろうか?M&A費用が約358億円なので残りの約142億円の繰り上げ償還を期待する声もあるが・・・?しかしながらACCESSには資金面での余裕があるとは思えないので、巨額の繰り上げ償還は無理で他への投資に回すのではないかと考えている。とすると相変らずここは野村證券に首根っこを抑えつけられたままで、次回の転換価額修正まである程度下げて来ることも考えられる。当面どこまで下げてくるのか注目が集まる。

 
アドテックスがとんでもない第三者割当増資を予定していると記述したが、先週末のストップ安(4000円安)に続き今日もまた大きく値を崩した。一旦ストップ安をつけたが、終値は前日比3900円安の3万9600円で取引を終えている。無茶苦茶な第三者割当増資なので大幅下落しても当然・・・。もし第三者割当発行価額(3万5000円)を下回る状況が続いた場合にはいったいどうなるのだろうか?またMSCBの修正転換価額の下限は2万7721円だが、もし実勢の株価がこれを下回わったら引受け先のライブドア証券は損することになるが果たしてどうするのだろうか?ところでこの増資の割当先のリズデールはいわくありげな怪しさたっぷりの会社らしい(こちら 参照)。こんなところが引受け先では余計胡散臭い。

 2005.09.27

 ライブドアの株価、ライブドア・マーケティングの株価は全く勢いがなく、”●●”なHのご託宣騒動前の水準にまで戻している。ライブドアの終値は前日比14円安の425円、ライブドア・マーケティングの終値は前日比150円安の4210円で取引を終えている。どこかで下らないネタに反応して一時的に踊り狂うことがあるかもしれないが、両者共に当面上げる材料は見当たらずじりじりと下げて行くと推測している。

 昨夜の適時開示にライブドア・マーケティングのM&Aとの情報があったので調べてみたら実に馬鹿馬鹿しい。ただ単に親所有の完全子会社ライブドア・ビジネスソリューションズが子所有の完全子会社になっただけに過ぎない。つまり子の財布から2億5000万円が親の財布に移っただけ・・・。何のことはない。同じグループ内で金を回しているだけではないか?ライブドア・ビジネスソリューションズの業績は2004年9月期決算で売上高12億800万円、経常利益3億6600万円となっている。一方ライブドア・マーケティングの2005年12月期決算(連結)の業績予想は売上高125億円、経常利益13億円となっている。結局親にとってみればほとんどゴミの様な子会社を子の傘下、つまり孫として置き換えて子の業績に上乗せすることにより低迷している株価対策にでもしようとしているのだろうか?そんな姑息なことしても株価には何ら影響を与えない。

 
ACCESSの株価はまたまた暴落し、終値は14万円安の221万円で取引を終えている。これで2ヶ月前の水準にまで戻したことになる。それにしても9月13日以降の下落には凄まじいものがある。いったい何が起きているのだろうか?ここの動きにも当面目が離せない。ところでよくよく考えるとMSCB発表時の終値が223万円・・・大波小波に翻弄されながら元に戻ったとも看做せる。とすると株価はまた暫く下落を続けて200万円を下回ることも予想される。果たして如何に・・・?

 
ブロードバンドタワーの株価は分割権利落ち日を迎え、またもや株式分割特有の動きを示している。1:5分割により基準値が68万円となり、今日は78万円買い気配のままで終了してい。分割権利落ち日を迎えるとどうしてもお祭り騒ぎになりある程度まで株価が上昇しその後下落に転じ妥当なところに収束する。それが分かっていてマネーゲームに手を出すのだから改めて人間の欲の深さを痛切に感じる。さてどこが天井でどの辺りで落ち着くのだろうか?

 9月21日にデビューした
京樽アイフィスジャパンはどちらも開始早々派手な動きを示している。京樽(公開価格:12万円)は3営業日連続のストップ高で、終値は30万1000円で取引を終えている。一方アイフィスジャパン(公開価格:69万円)の株価は2営業日連続のストップ安の後に今日はストップ高で、終値は前日比20万円高の145万円で取引を終えている。特にアイフィスジャパンの株価は見事なW字形を描き、後場では119万円まで落ち込みながら続く1時間強で一気に145万円まで上昇している。どちらもまだ始まったばかりでどの辺りに収束するか予測がつかない。ところで明後日とかく評判の悪いセントレックスにランドコムが登場する。公開価格が3万円で単元株制度なしと手頃感があるが、果たしてどうなるか興味が引かれる。

 2005.09.28

 ライブドアの株価は下落を続け400円が徐々に近づきつつあり、終値は前日比15円安の410円で取引を終えている。坂道を転がり落ちて止まらない様に見受けられる。それにしてもここは上がる時は派手に上がるが、逆に落ち始めると惨めに落ちて行く。何やら地に足がつかず浮ついているオーナーの如く株価もだらしないと見える。一方ライブドア・マーケティングの株価は親の不甲斐無さに業を煮やした方々の資金がほんの少々こちらに向かったと見え、終値は前日比50円高の4260円と僅かに上げて取引を終えている。どちらも当面こんな塩梅で冴えない状態が続くと推察する。特に親は勢いが全く感じられず、もしかすると明日は久しぶりの400円割れとなる可能性がある。

 もう一つのライブドア・グループの
ターボ・リナックスの株価もまたひどいことになっている。ストップ安こそつかないものの景気良く下げ、終値は前日比3万7000円安の29万8000円で取引を終えている。9月20日のストップ高60万円から5営業日で30万2000円の下落、つまり下落率50.3%の凄まじさ・・・IPO銘柄には時としてこの様な荒っぽい動きがあるがそれにしても呆れ果てる。ライブドア・グループなのでもう少し支持者の抵抗があるのかと思ったがあまりにも弱すぎる。まあここはもともと大したことはないと見ているので、更に下落しても特に驚くべき出来事ではない。

 村上氏率いるM&Aコンサルティング(通称村上ファンド)が阪神電鉄に手を出し世間を騒がせている。約600億円を投じて発行済み株式の26.67%を取得し阪神電鉄の筆頭株主になった。村上ファンドではあくまで”投資目的”として経営に介入する意図はないとしているが、阪神電鉄の子会社の阪神タイガーズを含む阪神グループ全体への影響力は当然大きくなる。村上氏は今までの日本にはない『モノ言う株主』として注目されてはいる。しかしながら所詮最大の利益を追求する投資ファンドの代表であり、村上氏があれこれ言ったところで今回の狙いは結局阪神電鉄株式の高値買取要求・・・つまりグリーンメーラーしか考えられない。

 ライブドアのニッポン放送乗っ取り騒動の時も村上氏はあれこれ言ってはいたが、結局は所有していたニッポン放送株式の大半を好条件を示した堀江氏に売却している。まあ最大の利益を追求するファンドの代表としては当然の行為だが、『モノ言う株主』などと格好をつけているのが気に入らない。今回の阪神電鉄株式の買占めにしても経営参加が目的でないとすれば、インカムゲイン?キャピタルゲイン?配当は年5円で利回りは0.48%にすぎず、有利子負債2407億円、現金預金468億円では増配は考え難い。株価か今日のストップ高で1045円となっているが、PBR(株価純資産倍率)3.2倍、PER(株価収益率)93倍と割高で今後それほど上昇するとは思えない。とするとやはり村上氏は今後阪神電鉄に対して様々な要求を繰り出し、最終的には株式の高値買取を要求してくるのが一般的な見方と思われる。

 2005.09.29


 9月27日に「ライブドア・グループの株価は下らないネタに反応して一時的に踊り狂う」と書いたら、ライブドア、ライブドア・マーケティングの株価が早速”●●”騒ぎを演じてくれた。
ライブドアの株価は前場9時半からの1時間と大引け前の30分の上昇ぶりは明らかに恣意的で異常としか思えない。終値は前日比34円高の444円で取引を終えている。一方ライブド・マーケティングの株価も親に連動して大引け前30分で異常な上昇を見せ、終値は前日比290円高の4550円で取引を終えている。明らかに両者の株価に対してどこぞの誰かが仕掛けているとしか思えない。そこへ両者に群がっている低レベルの投資家(もどき?)が熱病に浮かされて”●●”騒ぎに首を突っ込んでいる。それにしても両者共に訳の分からぬ三流以下の屑株式としか言い様がない。尤もその訳の分からなさが株価の乱高下を呼ぶのだから、今はやりのデイ・トレーダーには狙い目かもしれない。ところで明日は月末、しかも金曜日・・・利益確定売りの嵐が吹き荒れて両者の株価共に大きく下落すると推測している。果たして如何に・・・?

 
エフェクターの株価は一時14万9000円まで下げたが、終値は前日比4000円安の15万円で取引を終えている。5月25日に監視を始めてからの最安値を記録した。明日はいよいよ14万円台に突入するのだろうか?以前も記述したが、ここは下げて来ると何やら怪しげな買い支えの動きがあり今までに何度も株価を戻している。果たして明日はその様な動きがあるのだろうか?そう言えば10月上旬にはストックオプションのロックアップ解除第一弾が手ぐすね引いて待っている。何せ明らかに上場益を狙った企業に群がる”金の亡者”のことだから間違いなく動いて来る。ただでさえ苦しい株価の現状なのにそこへ新たな株式が市場に投入されたらどうなるかは火を見るより明らか・・・大した業績もない企業なので株価は更に下落するのは必定。このままではエフェクターの新規上場は『最悪のIPO』として後日まで語り継がれることになるかもしれない。

 9月16日に謎のストップ高をつけたマルマンの株価が894円と一時900円を割り込んだが、終値は前日比18円安の902円で取引を終えている。9月15日の終値935円を大きく下回っている。謎のストップ高の理由はクレディスイスファーストボストン証券が同日投資評価「OUTPERFORM(強気)、目標株価1300円と発表したことによる。その後の株価の動きからするとやはりCSFB証券のインチキ(株価操作)の疑いが濃い。尤も今回の戻しでそんな工作をしても無駄なことが証明されたことになるが、
それにしても陰で一儲けした悪い輩がいると思うと”何と阿漕な連中”と気分が悪くなる。

 何かと評判の悪いセントレックスへ
ランドコムがデビューした。後場開始早々初値5万1500円をつけその後一気にストップ高の5万6500円と上々のスタートを切った。公開価格3万円、単元株制度なしとの手頃感からそれなりに人気を集めることは予想できた。さて明日以降どう動くか注目される。

 ところで村上氏の買占めで注目を集めている
阪神電鉄の株価が昨日のストップ高から一転して大きく下落し、終値は前日比115円安の930円で取引を終えている。9時20分頃に1145円で取引が始まり直後1245円まで急騰したが、その後は真っ逆様に急降下して10時頃には871円をつけている。その落差は何と474円!今日の出来高は3933万9000株で発行済み株式の約11.5%にあたる。しかも出来高の約1/4は前場取引開始早々の急騰時に集中している。何やら怪しい臭いがプンプン漂って来る。昨日から今日にかけてのドサクサに乗じてうまいこと高値で売り抜けた悪い輩がいるに違いない。

 一部には村上氏が堀江氏に阪神電鉄株式を売却して阪神ライブドアタイガースなどと浮かれている方がいる。しかしながらニッポン放送の乗っ取りを仕掛けた時の様に過半数を押さえ様とすると、今日時点の時価総額で計算するとざっと1600億円が必要となる。いくら堀江氏が金持ちでも手持ちの資金では不足・・・となるとまたまたMSCB発行となるが・・・?まさかそれはないとは思うが、プロ野球球団経営に色気のある堀江氏のことだから何があるか分からない。それに所詮利益最優先の村上氏故何をしでかすか分からない。あくまでも仮定の話だが、もし堀江氏が阪神電鉄の経営権を取得して阪神球団を所有しても果たしてどれだけの人が歓迎するだろうか?今では堀江氏のメッキが剥げ落ち、以前ほどの人気はなくなっていると思うが・・・?


 2005.09.30

 ライブドアの株価は昨日の様な”●●”騒ぎはなかったがそれでも少々上昇し、終値は3円高の447円で取引を終えている。一方ライブドア・マーケティングの株価は親よりは勢いがあり、終値は前日比200円高の4750円で取引を終えている。両者共に材料があって上がった訳けではなく、ただ何となく昨日の勢いを引き継いでいたのに過ぎない。そんなものは長続きするはずもなく、週明けは再び下降線を辿ると推測している。どちらも所詮三流以下の▼株式でありこんなものに期待をかけない方が身の為・・・。

 
ブロードバンドタワーの株価は3営業日続けてのストップ高買い気配の後、ようやく前場9時45分頃に117万円がつきストップ高をも窺わせた。ところが直後一転して下落に転じ一時91万4000円まで落ち込んだが、結局終値は前日比2万円高の100万円で取引を終えている(チャートはこちら参照)。株式分割権利落ち日以降初めて値をつけたタイミングが危険な時期で、株価はほどなく下落に転じることになる。売買のタイミングが難しいがそれを承知で手を出すのだからまさに自己責任・・・。ガンホー・オンラインの場合は3営業日連続のストップ高気配の翌営業日にストップ高をつけ、更に翌営業日をピークとして下落を続けている。ここも早晩間違いなく下落に転ずる。週明けの株価の動きが注目される。

 ところでライブドア・グループの新星?
ターボ・リナックスが妙な動きを示している。後場急速に上げ14時頃にストップ高(4万円高)をつけるとその後は下落に転じ、終値は前日比1万円高の29万4000円で取引を終えている。とにもかくにもここもライブドア・グループ・・・こんな胡散臭い▼にも手出しは無用。ところで添付のチャートを見て頂きたい。ストップ高の直前、それに階段状に3度下落しているタイミングで出来高が急増している。これは明らかに不審な動きで、何者かが高値売り抜けを狙って仕掛けた罠と看做せる。この罠に嵌められた方には「お気の毒」としか言い様がない。

 不審な動きはターボ・リナックスだけではない。直近のIPO銘柄が同様に14時頃急騰してその後下落に転じている。私が現在追跡中のIPO銘柄では、ジャパンベストレスキューオールアバウトノアアークコア薬王堂コスモバイオクリエイト・レストランツ朝日工業オプテックス・エフエーアイフィスジャパン京樽日本住宅サービス陽光都市開発ノエルが同様のパターンを示している(各企業名をクリックするとチャートが表示される)。これだけ揃うと単なる偶然とは思えない。明らかにどこぞの誰かが高値売り抜けを狙い仕掛けた罠と断ずる。世の中には腹黒い輩が隙あらばと手ぐすね引いて待ち構えている。油断も隙もあったものではない。

 2005.10.01

 永らく監理ポストに割り当てられていた
グローバリーが今日付けで整理ポストに移行する。整理ポスト割当ては10月31日まででその間は自由に取引が出来る。然るに11月1日でもって上場廃止となる。同時に売上げの約90%を占める本業の商品先物取引業務等の9月30日付けの廃止が正式に発表された。抜け殻同様のグローバリーは果たして存続できるのだろうか?事実上無理と思うが・・・?それともどこかが安く買い叩いて存続することがあるのだろうか?わざわざ好きこのんで”火中の栗”を拾う奇特な方がいるとは到底思えない。結局は会社整理となるのではないだろうか?

 ところでグローバリーの昨日の終値は前日比4円安の285円で取引を終えている。昨日までは様々な思惑が交錯していたが、正式に上場廃止発表となり週明けには株価はどうなるだろうか?そして1ヶ月後10月31日には果たして如何ほどで終焉を迎えることになるだろうか?会社整理の可能性もあるだけに注目される。紙屑になる恐れのある株式にどれだけの方が手を出すのか興味が惹かれる。もしかしたらまたまた様々な思惑が交錯して面白い展開になるかもしれない。

 余談になるがグローバリーでは株主優待制度として100株以上保有者には1/10オンス金貨、1000株以上保有者には1/2オンス金貨を年2回贈っていた。それが9月30日時点の株主名簿を基に送付し以降廃止される。金貨目当てに昨日まで株式を手離さなかった方がいるに違いない。貴金属の重量単位金衡オンスは1オンス≒31g、9月30日の貴金属相場金1g=1744円で計算すると、1/10オンス金貨=3.1x1744≒5406円、1/2オンス金貨=15.5x1744≒2万7032円となる。ギリギリまで株式を持っていた方も、金貨を手にしたら「こんなのいらない」と放り出すかもしれない。それとも・・・?さて・・・?

 ところで明日(10月2日)高知競馬の第6R『ポカリスエット特別F6』(13時50分発送)に、堀江氏の持ち馬「
ホリエモン」が10頭立ての10番枠で出走する。恐らく今回も1番人気が予想されるが、前走6馬身差と圧倒的な強さを見せた「ホリエモン」がどの様なレースをするかに注目が集まる。ところで出馬表を見ていて気がついたが、同レース5番枠「シェアハッピー」の馬主が堀江氏になっている。何時かは分からないが、何らかの事情により堀江氏へ馬主名義変更になったと思われる。もしかしたら堀江氏の持ち馬のワン・ツー・フィニッシュがあるかもしれない。

 アドテックスがとんでもない第三者割当増資発表後9月26日に一時4万円を割り込んだが、その後持ち直して昨日の終値は前日比1750円高の4万3450円で取引を終えている。第三者割当増資には10月5日の臨時株主総会の特別決議が必要・・・経営陣としては取り敢えず何とかそこまでは株価の暴落を防ぎたいとの意図が見え隠れしている。取り敢えずは10月5日の臨時株主総会に注目が集まる。何と言っても第三者割当価格は3万5000円、これを割っては如何にもまずい。ましてMSCB転換下限価額2万7721円(実勢で3万246円)を下回ったらなお更まずい。しかしながら発行済み株式を上回る第三者割当増資をすれば希薄化は必定・・・経営陣は株価を維持出来ると考えているのだろうか?

 それにしてもこんな無茶苦茶な第三者割当増資なんて許されるのだろうか?経営陣の感覚ははっきり言えば異常としか言い様がない。アドテックスの決算を見ると2004年12月期は経常利益は黒字だが当期純利益では赤字計上している。また2005年12月期業績予想でも経常利益は黒字だが当期純利益は赤字が見込まれている。赤字の理由は9億9400万円の特別損失計上・・・内訳は貸倒引当金繰入額8億1500万円、投資有価証券評価損等8500万円となっている。売上高55億円で貸倒引当金繰入額8億1500万円とは余りにも多過ぎて何やら危険な香りが漂っている。2期連続の赤字により資金繰りが悪化して、明らかにアドテックスにとり歩の悪い資金調達を苦し紛れに行なおうとしているのでは?との疑念が生じる。ここは要注意銘柄として引き続き監視する。


 2005.10.02

 明日からのグローバリーの株価の動きに目が離せない。先週末上場廃止が決定し市場取引が出来るのは10月31日まで・・・残る20営業日の間にどうなるか興味が尽きない。同じ上場廃止でもニッポン放送の場合とは全く異なる。ニッポン放送の場合には最終的に6300円で買取の保証があったが、ここはこの先どうなるか全く分からない。倒産した訳けではなく業績向上→再上場の可能性があるが、一方では倒産で最悪紙切れになる可能性すらある。まさに博打そのもの・・・そのスリルがたまならない方も多く見受けられる。どうぞ自己責任でご自由に・・・。

 ところで既に某掲示板では「買いだ」、「売りだ」、「1円だ」、「高騰だ」と賑やかに盛りあがっている?早くも週明けに向けて心理戦が始まっている。真にグローバリーの将来を考えて取引する方がどの位いるのだろうか?恐らく多くはどさくさ紛れに安く仕込んで高く売り抜け様との魂胆と思われる。間違いなく乱高下する面白い展開が予想される。そこで折角だからSpecial Versionとして今月末まで株価の推移を追跡することにした。(株価推移表の『株価推移ー1』に追加)

 堀江氏は昨年夏のプロ野球近鉄球団の買収話に始まり様々なところに手を出している。ところでこれらはいったいどうなったのだろうか?うまく行った(進んでいる)との話が聞こえてこない。以下に主な事項を列挙する。こうして眺めるとどれ一つとってもうまく行っていない。何やら中途半端にすら思える。例えば西京ライブドア銀行設立にしても今年1月に話が出てから、設立準備に時間がかかるとしても全く状況不明とは明らかにおかしい。またフジテレビとの業務提携にしてもフジテレビが真剣に考えていれば進展があるはずで、どう考えてもフジテレビにはライブドアと手を組むつもりがないとしか考えられない。今までの堀江氏の言動からして素直に信用する企業がそれほどあるとは到底思えない。然るにライブドア周辺の中途半端な状況を見ると、資金は豊富だがその将来性に疑問を持たざるを得ない

 ・プロ野球近鉄球団買収・・・楽天イーグルス誕生、三木谷氏に敗北。
 ・西京ライブドア銀行・・・今年初め華々しくぶち上げたが、その後全く進展が見られず現状見通し不明。
 ・ニッポン放送乗っ取り・・・グリーンメーラー、巨額の資金を手中に収めて撤退。
 ・フジテレビとの業務提携・・・スポットの提携はあるが、本格的な提携話の進展なし。現状見通し不明。
 ・衆議院選挙立候補・・・広島6区で亀井静香氏に挑むもあえなく落選。売名行為としては効果あり?
 ・高知競馬業務提携・・・昨年暮に提携が決まったが具体的な進展見られず。堀江氏のやる気に疑問。

 ところで高知競馬第6R『ポカリスエット特別F6』に「ホリエモン」が出走し10頭立ての圧倒的1番人気に押された。大外枠から果敢に先行し3、4番手につけ直線内から一旦2番手に押し上げたが、直線で伸びを欠き勝ち馬からハナ、1/2馬身、3/4馬身差の4着に敗れた。タイム差にして0秒3、4着に敗れたとは言え小差で次走に期待がかかる。中2週のRotationからすると次は10月23日に出走すると思われる。高知に来てから4戦して3着、2着、1着、4着と順調に経過している。2勝目を上げるのはそれほど先ではない。同じ「ホリエモン」でも馬の方が人間よりも信頼性が高いと看做せる。

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