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金融ニュース

村上ファンド TBS株売却益200億円

相手は楽天か したたかに売り抜け

 村上ファンドが、買い集めた東京放送(TBS)株の売却で、2005年10月に200億円もの利益を上げていたことが、読売新聞が入手した同ファンドの内部資料で明らかになった。

 ファンドの中核だった経営コンサルティング会社「M&Aコンサルティング」取締役会資料によると、7%以上保有していたTBS株を10月11、12日のわずか2日間でほとんど売却して巨額の利益を得た。

 楽天は同11、12日にTBS株を買い増し、保有比率を約15%に高めたと発表しており、市場では村上ファンドが楽天にTBS株を売ったとの見方が多い。

 資料は売却先が楽天とは明記していない。だが、楽天がTBSにもちかけていた経営統合案について「これまでのTBSの行動をみれば否定的な回答が予見される」と分析している。買収に対するTBSの強い抵抗を冷静に予想し、自らは売り抜けて利益を上げた、したたかさがうかがえる。

2007年7月20日  読売新聞)