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1月4日(火)

 今日の毎日新聞紙上で次の様に報じられている。

 
安西さんは「体調は完全ではないが、ウララ自身に走りたいという気持ちがある。万全の態勢で復帰させ、高知競馬で勝たせたい」と言い、宗石さんは「ウララの健康を第一に引退レースを行うという点で一致した。ファンが望んでいる形になりうれしい。来週にも栃木へ行き、健康を確認したい」と話した。3日に東京都内で話し合い、ウララの健康状態を確認したうえで高知に戻すことに合意したという。

 また高知新聞紙上でも次の様に報じられている。

 宗石さんによると、安西さんから「至急会ってほしい」と連絡があり、市民グループの仲介で面会。安西さんは「宗石さんが栃木県に来てハルウララの健康状態をチェックし、出走できると判断した上で1月中に高知に戻したい」と提案した。これに対して、宗石さんは「いつまでも馬主と調教師が言い争っていても誰の利益にもならない。ぜひそうしていただきたい」などと応じたという。


 1月4日に群馬県伊勢崎市の高崎競馬境町トレーニングセンターで開かれたイベントで、馬主安西氏と宗石調教師が同席して記者会見したそうだ。この際過去の経緯をきっぱり水に流して未来だけを考えて欲しい。関係者にはいろいろ言い分があるとは思うが、高知競馬の現状を考えればその様な事をやっている陽気ではない。それにどちらの言い分もそのまま素直には信用できない。感情的になっている当事者の発言は聞く側の判断が難しい。加えて一部Internetサイトやマスコミの言っていることも素直には信用できない。

 安西氏によると市民グループが両者に声をかけたとある。また安西氏は「1月中に戻したい」との提案はしていないが、選択肢の一つとしては考えていると述べている。また選択肢は3つあり @このまま引退、A引退を延期して再調整(出走時期は未定)、B1月中に高知に戻し3月の引退レースに出走 とも述べている。いずれも高知新聞の報道とは食い違っている。
何はどうあれ誰の仲介であろうが、どちらが先に働きかけようがそんな事はどうでもよい。それに一部には”許す、許さない”とか”頭を下げる、下げない”など了見の狭いことを言っている方々もいる。”あちらが悪い”とか”こちらが可哀そう”などと言っている方々もいる。そんな面子にこだわっている場合ではない。いずれにも問題があるからこの様な騒ぎが起きる。いつまでも馬鹿なことを言っていると折角まとまりつつある話がまた壊れてしまうことになりかねない。

 一時馬主と高知競馬側に全く接点がなく、お互いに不信感を募らせる一方で、この問題はこのまま終焉を迎えるのではと思えるほどの危機的状況に陥っていた。安西氏は自分のサイトで自分の考えを一方的に展開、高知競馬側もいろいろな場で自分たちの主張をこれもまた一方的に繰り返すだけ・・・。こんな場外乱闘を世間に晒してはどうなることかと危惧していた。とにもかくにも今回両者が話合いの場を持ち解決の可能性を見出せたことは喜ばしい。ただその後安西氏は自サイトで依然としていろいろ述べており、その中で某マスコミの報道を事実と異なると批判している。こんな事が続くと再び両者の相互不信が再燃する恐れがある。周囲の雑音によりゴタゴタが再び大きくならなければよいが・・・。

 高知競馬はいつ廃止になってもおかしくない危機的状況にある。これから目指すべきは高知競馬の明るい未来・・・。それに向かって邁進すべき時期なのにこの様な問題で世間に注目されても何の得もない。ライブドアの参入と言う一筋の光明はあるが、これで全て解決するわけではない。苦しい現状を打破していくには、関係者、ファンなどの一致団結した協力が不可欠。


 ハルウララは長期休養中の為復帰には高知競馬の規程により能力試験を受ける必要がある。仮に1月中に那須から高知へ移送したとしても何と言ってもハルウララは長期休養明け、出走に向けての調整はあせらずゆっくり仕上げなければならない。無理して故障してしまっては何にもならない。まずは宗石調教師、馬主はハルウララの健康状態を正しく判断し高知へ戻す時期を決めなければならない。そして能力試験に向けての調整、次にレースへの出走を目指し初勝利で有終の美を飾って欲しい。万事怠りないとは思うが、宗石調教師、馬主はよく体調を見極めてその出走時期を判断して頂きたい。

 宗石調教師が言っている様に、馬主と調教師が争っていても誰の利益にもならない。むしろ一部の無責任なInternetサイトやマスコミの格好の餌食になるだけ・・・。マスコミの影響力は多分に恐ろしい。松本サリン事件の時の報道を思い出して頂きたい。警察の思い込みも責任重大だが、それに追随したマスコミの報道もひどかった。被害者のはずの河野さんがいつの間にか被疑者の如く扱われてしまったではないか?マスコミの報道を見ていて当時多くの人達が河野さんを犯人に違いないと思わされた。恥ずかしながらかく言う当時の私もそうだった。

 マスコミは時にはどこまで事実確認したかわからない様な不確かな、あるいは一方的な情報を基に、都合悪いところはカットして恣意的な情報を流すこともある。今回も一部マスコミの一連の報道ではハルウララの移送騒動をネタにファンを煽る様な記事が見受けられる。また一部のInternetサイトでも更にもっとどぎつい表現で更にファンを煽り立てている。誇張して極悪人を仕立て上げれば勧善懲悪の好きな日本人は簡単に乗せられてしまう。その段階で既に真実は見えなくなっている。 初めから結論を決めていれば、それに合わせて都合のよい情報のみを選択しストーリーを作ることなどいとも簡単にできてしまう。今回はマスコミなどがどこまで事実確認したかは定かではないが、読む人達は書かれている事が全て真実と思い込まされている様にも見える。今回もそれらの報道などに踊らされ頭に来て冷静さを失った方が多く見受けられる。

 情報化時代が加速する昨今、そこに大きな危険性を常にはらんでいる。現代は様々な情報が錯綜しており、受け取る方の我々にも常に冷静な判断を求められている。

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