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12月18日(土)

 昨日知人の掲示板に「ドイツの教会や博物館で撮った写真について勝手に自分のサイトに載せてよいのか?」との書き込みがあった。それに対して別の人が「写真撮影を許可していてもWeb上の公開には問題がある。それに管理人は大量の写真を使っていて、個人的な旅行紹介ではなく旅行ガイド的と言える。」と述べている。そして更に”偽公式的サイト的”とまで言っている。管理人が法律に触れる行為をしているとでも言いたいのだろうか?その他にも暴言ととれる言動があり許されることではない。

 今回の書き込みは果たして掲示板で提起すべき話題であろうか?各人それぞれに意見があり場合によっては感情むき出しの激論にエスカレートする可能性のある話題は掲示板には相応しくない。ややもすると自分の価値観だけを一方的に主張することになる。今回は相手に対して問いかけてはいるが、その回答が書き込んだ本人の価値観と違っていれば更に畳み込むように次の書き込みが来ることが予想される。すると泥試合になってしまう恐れがある。どうしても議論したいのであれば掲示板の場ではなく、メールなどで個人的に論をかわせばよい。とにかくあのような書き込みにはうんざりさせられる。

 掲示板での書き込みについてマナーやモラルがよく問題になる。相手の顔が見えないのをいいことに好き勝手なことを書きまくったり、非難、中傷、暴言など平気でする輩がいる。ある書き込みがあるとそれに対して反応があり、更にそれに対して次の反応とどんどんエスカレートして収拾がつかなくなることがある。所謂”
掲示板が荒れた”状態になってしまうことになる。それで一時的に掲示板閉鎖に追い込まれたサイトもある。何を書いても正体がばれないから平気と思っているらしい。しかし今は誰が書き込んだか、また誰がアクセスしたか追跡は可能・・・掲示板で”殺人予告”や悪質な嫌がらせをして逮捕された者がいることは皆さんご存知だろう。

 最初の書き込みは真っ正直というか、馬鹿真面目というか、何ほど気が弱いのか、そんな風に思える。”神聖な教会で無神経に勝手に写真を撮った”とか”勝手に写真を撮った自分がHPに載せてもよいか?”などと何ほどこだわっているのか、随分と気に病んでいるようにも見えるが・・・。そんなに後から悩むのであれば写真を撮らなければよいし、また撮った写真をHPに掲載しなければよいのではないか?何故わざわざこんなことを他人のサイトに相談しなければいけないのか?しかもドイツ紹介に写真を多用して明らかにドイツ観光に貢献している管理人に、何故この様な面当てともとられかねない質問をぶつけたのか?本人に何か意図的なものがなくても、周りから見れば何やら意図的なものを感じさせることになりかねない。いずれにせよあのサイトの掲示板への今回の書き込みは不適切と言わざるを得ない。他人に意見を求めるのでなく自分で判断すべき内容と断じる。相談したいのであればどこかの法律相談に個人的に持ち込めばよい。

 すると早速反応なさる方が必ず現われる。今回の方は書き方は丁寧ではあるが、その内容はかなり辛辣で明らかに管理人を非難している様に受け取れる。最初にも書いたこと以外にもその御仁は、「教会や博物館内で勝手に大量の写真を撮りあさり勝手に公開し、自分で撮ったからと言って著作権を主張するのは他人の権利を侵害しておきながら自分の権利を主張する。」とある。ここまで書くとどう見ても管理人への個人攻撃、非難としか思えない。教会や博物館で写真撮影を禁止していないのに撮ってはいけないのか?大量だから問題なのか?当事者が写真撮影を認めているのであるから、写真を撮影し公開することが他人の権利を侵害することには当たらない。ところで大量の写真を撮りあさる・・・撮りあさるとは何たる侮蔑的表現であろうか。これではまるで管理人に喧嘩を売っているような、あるいは極めて挑戦的な態度にしか見えない。正義感ぶってはいるが、ただ単に自分の意見を全て正論とした独善的意見を連ねているだけにすぎない。

 確かに著作権は重要な事項だが、商業目的に使用するのでなければ必要以上にこだわる必要がないと考える。それで金儲けしようというのは論外だが・・・。頭の中に鉄筋コンクリートが詰まったような石頭の持ち主ばかりでは世の中窮屈でいけない。そんな石頭ばかりでは何もできず、世の中はつまらないものになってしまう。自分のサイトに教会やお城、博物館内部などを公開している人は別にそれで金儲けしようとしているわけではなく、少しでも多くの人達にその良さを知ってもらおうとしている。他のサイトの写真を見て「ほお〜〜、こんなのがあるのか。実際に行って見てみたい。」と思うことがある。それでだけでも該当施設にとって充分な宣伝効果がある。よほどひどいことでもない限り該当施設も目くじらを立てて抗議することはない。お互いもちつもたれつで、どちらにもメリットがある。私も外国に行くにあたっては、いろいろなサイトの文章や写真を調べて参考にしてる。とても有用な情報が多い。”よい意味での情報化時代”に逆行するような閉鎖的な考えを持っている人がいるのには驚きを感じる。

 著作権法により保護される期間は著作者の死後50年となっている。現行の著作権法が制定されるにあたり、1975年締結のベルヌ条約ブラッセル改正条約に準拠している。何故著作権はある時点で消滅するのだろうか?一部の限定された人しか利用できなければいつのまにかどこかに埋もれて霧散してしまうだろう。「文化的財産」を万人に公開することで後世に残していこうとする意図がある。「文化的財産」は広く万民の目に触れることにより、はじめて「文化的財産」としての価値が生まれる。

 それに写真撮影を許可しているということは、商業目的以外であれば常識の範囲内でどこでどの様に公開しても制限しないと見做せる。「写真撮影を許可してもWeb上での公開は認めていない」というのは論理的にかなり無理がある。そんな判例、公式見解なんぞ聞いたことがない。これもまた独善的な解釈と言わざるを得ない。今の時代にそんなせせこましい了見を持っているとは到底思えない。それが嫌なら当然該当施設は写真撮影を一切禁止すると思う。実際日本国内でも写真撮影を一切禁止しているところもある。京都洛北の円通寺では入山する時にCamera、Videoは受付で預ける。そこまで徹底してやっている。
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