2006.6.26
今日東京地裁は証券取引法違反で起訴された村上氏の保釈を認める決定を下した。東京地検は保釈決定に対し準抗告せず、村上氏は夕方東京拘置所から保釈された。保釈金は5億円、村上氏は全額即金(小切手)で納付した。流石大金持ちと妙なところで感心する。ところで堀江氏、故金丸信氏は保釈金3億円、それに元コクド会長の堤氏は1億円・・・村上氏の方が大物???
2006.6.27
昨日東証は東証2部上場のオリジン東秀を7月27日付けで上場廃止にすることを発表した(こちら 参照)。イオンによる公開買付け成立により少数特定者持ち株比率(上位10社)が96.8%となり、上場廃止基準に抵触した為猶予期間無しの上場廃止となる。今日付けで整理ポストに割当てられ7月26日が最終取引日となる。ちなみにオリジン東秀の株価は上場廃止決定の報道を受け2630円まで下げたが、その後少々持ち直し終値は前日比110円安の2840円で取引を終えている。さてイオン以外の株式数は80万1574株と少ないが、果たして整理ポスト割当て後によくある”●●”騒ぎが起こるのだろうか? 今更持っていたところで何の妙味もないと思われるが・・・。
日清紡は『村上ファンドから新日本株式を274万2000株(発行済み株式の7%)取得する』と発表した(こちら 参照)。これで日清紡は発行済み株式の59.63%を保有することになるが、引き続き上場を維持する方針は変えていない。日清紡幹部の話によると売却話は村上ファンド側から持ち掛けたと言う。ところで村上ファンドアは引き続き20万7000株を保有する。(何とも中途半端な保有だが)株主としての権利を一応確保する為なのだろうか?投資ファンドとしてMeritがあるとは思えないが・・・。
(正式には発表されていないが)1株当たりの取得価格は795円程度と伝えられている。大量保有報告書から新日本無線株式の取得価格は約820円/株・・・概算で村上ファンドは約6850万円程度の損失を出す。村上ファンドの運用規模からすると微額の損失かもしれないが、投資ファンドが損失を出して売却するのはよほどの事情があると考えられる。村上ファンドは投資家からの解約請求への対応の一環として保有株式の現金化を急いでいると見る。かなり追い詰められているのでは・・・?
2006.6.28
都合により今日の掲載は取り止めます。
2006.6.29
LDの平松氏は「ブログサービスなどネットのポータル事業を強化する為、ネット用の音楽、映像ソフトなどの作成会社を対象にM&Aも検討する」と述べた。堀江氏の時代には盛んに(節操も無く)手当たり次第にあちらこちらの企業に手を出していた。”ライブドア事件”発覚後には一旦自粛していたM&Aを再開する考えを示したと言える。USENとの資本・業務提携を睨みつつ自力での再建も目指しているとも受け取れる。しかしながら大きく傷ついた『ライブドア・ブランド』の下でのM&Aによる事業拡張は可能なのだろうか?LDから話を持ち掛けられて喜んで応じる企業があるのだろうか?良くも悪くも堀江氏が牽引車として歩んで来たLD・・・。平松氏にそれだけのPowerとカリスマ性があるとは到底思えないが・・・。
阪急HD、阪神電鉄の両社の株主総会にて経営統合の議案が承認され「阪急・阪神ホールディングス」の設立が決定した。3月末時点で阪神電鉄株式の約46.5%保有していた村上氏は株主総会での議決権を全て白紙委任した。いずれの株主総会でも株主からの厳しい注文があったものの特に波乱なく終了した。阪急HDとしてはまずは直近の壁を乗り越えたがこれからが正念場と言える。約2500億円もの巨額の投資のツケは大きい。投資対効果の面から見ても回収は容易ではない。それに阪神電鉄の株価下落による含み損も問題になる。今日の終値は前日比2円高の812円で取引を終えている。今日時点で含み損は300億円超・・・いずれTOB価格930円の妥当性が問題になる可能性を残している。
楽天とTBSは業務提携の協議期間を7月末まで延長すると正式に発表した。7月末以降業務提携交渉がまとまらない場合、両社のいずれかによる特別な申し入れがない限り協議期間を1カ月ごとに自動的に延長する。両社は「企業価値、及び株主価値の最大化を実現する為に引き続き真摯な対応に努める」としているが、果たして実際はどうなっているのだろうか?恐らく楽天保有のTBS株式の処遇を巡る対立が続き、入口で躓いたまま先に進んでいないと推測される。今日のTBSの終値は2715円・・・三木谷氏としては手放せと言われても損失を出してまで売却する訳にはいかない。更に昨今の三木谷氏を巡る諸環境は厳しく動くに動けない状況に陥っているのでは・・・?
ペイントハウスの株価は6営業日連続の下落(下落幅:143円)によりまたもや100円台が近づいた。今日の終値は前日比47円安の253円で取引を終えている。ペイントハウスは上場廃止を免れるべく必死の抵抗を試みている。しかしながら今までの経緯からして恐らく来週中には東京地裁から申立棄却の決定が出ることは間違いない。7月9日の上場廃止まであと6営業日・・・株価はどの様な動きを見せてくれるのだろうか?アドテックスの時の様に最後の”●●”騒ぎが起きるのだろうか?外野席から冷ややかにペイントハウスの終焉を見守ることにする。
2006.6.30
昨日のLDオートの株主総会は事前に”大人の解決”をしていたこともあり平穏無事に終了した(こちら 参照)。現経営陣の提案通り8月1日から社名を「カーチス」に変更する。また取締役選任を巡りLD側が過半数超を押える案を提出していたが、LDオート案の取締役候補の内LD推薦の2名を入れ替えることで合意した。前代表取締役の羽田氏が取締役として返り咲いたが、いったいどちら側の立場での復帰なのだろうか?今までの経緯からするとLDオートと思われるが・・・。とにもかくにも無事株主総会を終えたことで次の焦点はLDが51%保有のLDオート株式の売却先選定に移る。今後両社が協力して選定するとのこと・・・果たしてどこに決まるのだろうか?
ペイントハウスは『固定資産譲渡に関する追加のお知らせ』を開示した。相模原市にある旧本社(現在未使用)、田名工場を(株)ギオンへ11億8800万円で売却する。特別利益として146万1526円発生するが、金額としては微小であり業績への影響はない。本来であれば売却しなくても良い資産を手放さなければならないのはやはり財務体質の悪化と看做せる。さて東京地裁の仮処分申請に対する決定はまだ出ていない。来週のどこかで却下決定が出た時点でとどめが刺されることになる。そうなれば見苦しいペイントハウスも市場からようやく追放される。
Yozanは『Bear,Stearns Internatinal Limited保有のMSCBを8月16日に繰上償還する』と発表した(こちら 参照)。繰上償還に要する資金は最大で約25億円となり手元資金で充当する。両社協議の結果「当社選択による繰上償還」とあるが、実際にはYozanの株価下落の酷さにBear,Stearnsとしては旨味がないと判断したと推察される。繰上償還すればYozanは新たな資金調達が必要となる。どこが引き受けることになるか分からないが、Yozanの置かれている現状では明らかに分の悪いRefinanceになることは間違いない。借金で首が回らず自転車操業で必死にやりくりしている様にしか見えない。こんなことをやっていればいずれ破綻することになる。
2006.7.1
都合により今日の掲載は取り止めます。
2006.7.2
ペイントハウスは今週中に東京地裁から上場廃止禁止の決定を得ないと”The END”となる。今までの蒸し返しの如き訴訟ではまずは勝ち目は無い。某掲示板では残り5営業日の株価動向について賑わっている。5月14日に上場廃止になったアドテックスは7営業日連続のストップ高の後最終取引日のストップ安で終止符を打った。ペイントハウスの場合もアドテックス同様上場廃止日が日曜日で最終取引日は金曜日・・・。この時には最終取引日に売却出来ず慌てていた方も見受けられたが・・・。(本当かどうか知らないが)最終取引日を勘違いしていた方がいたとか・・・?さて最後の着地点は幾らになるのだろうか?
昨日からドリームテクノロジーのサイトがAccess不能になっている。特にサーバー増強の為の一時停止などのお知らせもなく理由は分からない。恐らくサーバーダウンと思われるが・・・。とにもかくにも突然の出来事に某掲示板では何かと騒がしい。果たして実際はどうなのだろうか?確かにドリテクは何時可笑しくなっても不思議ではない。