2006.7.17

 久しぶりに
グローバリーのサイトを覗くと相変らず「リニューアル工事中」とある。(はっきりした記憶はないが)6月初めには既に「工事中」だった筈・・・かなり日数が経過したにも拘らず何も変わっていない。もしかしたら最早実態が何もないかもしれない。4月28日にジャパンプロセルなる得体の知れない企業と1:0.00006315の途方もない株式交換により完全子会社化されている。何を狙いにジャパンプロセルがグローバリーを子会社化したのか分からない。グローバリーは潤沢な資産を持ったまま上場廃止に追い込まれたと聞く。となればその資産を我が物にして利益を得ようとの魂胆かもしれない。今更グローバリーを子会社としたところでMeritがあるとは到底も思えない。何時会社清算になっても可笑しくないが・・・。

 2006.7.18

 
立花証券は6月20日の「誤発注による損失が15億5300万円」になったことを明らかにした。 アドウェイズの売り注文を出す際に銘柄コードを間違えた。直ちに気付き注文を取り消したが(時既に遅く)1482株の売買成立していた。そこで大株主からの借株により決済してその後に市場で買い戻した。先週末時点で大株主に借株を返済して損失額が確定した。立花証券は15億5300万円全額を今期決算にて特別損失計上する。さて誤発注と言えばジェイコム株式の後始末はどうなったのだろうか?東証、みずほ証券、(富士通)間で責任の擦り合いになっていたが・・・。その後何も聞こえて来ない。いずれ訴訟沙汰になると見ているが・・・。

 
サンライズ・テクノロジーの株価が地合の悪い中下げ足を一層早めている。今日の終値は前日比7円安の46円とかなり低い水準で取引を終えている。何かが起きているのだろうか?明日以降当面注意深く監視する必要がある。

 2006.7.19

 
アドテックスから『再生計画提出期限延長に関するお知らせ』が開示された。スポンサー選定、譲受候補会社のデューデリエンス等に時間はかかっていることを理由に9月1日までの延期が認められた。 7月12日の提出期限が過ぎても何の音沙汰も無く訝しく思っていた。どうやら時間稼ぎをしていると思われる。まともな企業が喜んでこんな”★”企業に手を貸すとは考え難い。いろいろ言い訳しているが、結局はスポンサー探しに難航しているのでは・・・?仮にスポンサーが現れてもドリーム・テクノロジーの様にあれこれ理由をつけてトンズラするかもしれない。さて・・・?

 
サンライズ・テクノロジーは『北海道NSソリューションズと「ISS-PACK」パートナー契約の締結に関するお知らせ』を開示した。ERPパッケージ「ISS-PACK」の販売、導入面で実績のある北海道NSソリューションと協業することでERPビジネスを拡充して行くとある。ERPを巡る販売競争は激しく国内で拡大を図って行くのはなかなか大変な状況にある。サンテクの思惑通りに業績に貢献するとは考え難い。ちなみに北海道NSソリューションの2006年3月期の売上高は41億4400万円・・・今後サンテクが多くのおこぼれを得て業績に貢献出来るとは思えない。ところでサンテクの終値は前日比2円安の44円と更に下げて取引を終えている。3月下旬には株価が一時100円を超えた時期があったが・・・何と今や半分にも満たない惨憺たる有様には目を覆うばかり。果たしてどこまで沈むのだろうか?

 2006.7.20

 昨日
日本航空は17年ぶりに実施する7億株の公募増資の発行価格を211円に決定した(こちら 参照)。日本航空は当初約2000億円の資金調達を予定していたが、昨今の株価下落により約1470億円と大きく目論見が狂ってしまった。6月30日の増資発表時点の終値は287円だったが、昨日の終値は220円と23.34%も下落した。巨額の赤字に苦しむ企業が発行済み株式の約1/3に相当する新株式を発行すれば希薄化は必至・・・。投資家の日本航空への不信感がそのまま株価に表われている。

 増資発表の2日前の6月28日には日本航空の株主総会が開催された。ところが株主総会では増資について一言も触れていない。これでは株主に対する騙し討ちに等しい。株主総会席上で増資発表すれば株主からの追求は必至・・・。これほどの
重要案件を取締役会の決議で抜き打ち的に決めるのは(法的に認められているとしても)経営陣の背信行為と断じる。しかも株主総会をやり過ごして直後に増資発表とは確信犯以外の何者でもない。株主への説明責任を果たさない経営陣の独断専横の汚いやり方は許されるものではない。これほどの汚いやり方を現在の法律で規制出来ないとすれば”ザル法”と言わざるを得ない。法改正して安易な増資を規制すべきと考える。

 2006.7.21

 
日本航空の個人株主が7億株の公募増資に関して株式発行の差止めを求める仮処分を東京地裁に起こした。申立てを行なったのは1000株(1単元)保有する個人・・・仮処分申請は7月19日に行なわれた。日本航空は「新株式発行について法的な瑕疵や違法性はなく何ら問題はないと考えている。新株式発行の適法性・正当性を主張、立証する」としている。さて7月27日には新株式発行が予定されているが、それ以前に東京地裁が何らかの判断を下すと見られる。日本航空経営陣の汚いやり方に一石を投じたことに意義がある。どの様な判断が下されるのか注目している。

 今日
松坂屋は『自己株式の取得及び自己株式買付けに関するお知らせ』を開示した。取得株式数:1708万6000株(発行済み株式の10%)、買付価格:741円、買付資金:128億5400万円となっている。開示によると取得株式数は上限となっている。さて村上ファンドは松坂屋株式を1691万9000株(発行済み株式の9.90%)保有している。明らかに自己株式買付けのTargetは村上ファンドと看做せる。一刻も早く目障りな”ハエ”を取り払いたいものと見える。EDINETと調べると村上ファンドの平均取得価額は約846円・・・村上ファンドが保有株式を741円で売却すれば約17億7800円の損失となる。 しかしながら今日の松坂屋の終値は698円と買付け価格よりかなり低い水準にある。村上ファンドは見切りをつけて買付けに応じるのだろうか?

 2006.7.22

 
TBSと楽天の業務提携交渉は交渉期限の7月末を迎えたが、何ら進展が見られず8月末まで延長される。無論最大のネックは楽天が保有するTBS株式の取扱い・・・。TBSは交渉の前提条件として楽天のTBSへの出資比率引き下げを強く求めている。TBS株価の大きな下落(昨日の終値:2430円)により三木谷氏は現時点での他者への売却を決断出切る状況にはない。何せ損失額があまりにも大きい。さて8月末まで交渉期限が延長されてもまとまる可能性は低い。TBSの株価が3000円を大きく上回り三木谷氏に売却の条件が整えば話は変わって来るが・・・。このままずるずると交渉期限延長が繰り返されると見ている。

 昨日
楽天は『投資有価証券の売却益に関するお知らせ』を開示した。保有するサイバーエージェント株式6万480株の内4万株を市場外取引にて売却した。(売却後には保有比率が9.2%→3.1%に低下するが)第3位の大株主に留まる。楽天は45億2400万円の売却益を2006年12月期決算にて特別利益として計上する。何故この時期に売却に踏み切ったのだろうか?2006年12月期決算での利益の拡大を狙っているのだろうか?昨日の終値は6万200円とかなり低い水準にある。株価低迷が長引けばTBSとの提携交渉にも悪影響を与える。また株主からの突上げが激しくなるかもしれない。三木谷氏は自社、及びTBSの株価低迷には頭を痛めていると思われる。さて週明けの株価動向は如何に・・・?

 2006.7.23

 
パロマのガス瞬間湯沸かし器による死亡事故が大問題になっている。事故の詳細についてはここでは触れないが、パロマ経営陣の聞き捨てならない発言に憤りを感じている。事故が頻発していた頃の小林社長・・・創業者から3代目・・・は「私が安全を強調しすぎた為(事故の)報告が出し難くなったかもしれない」と述べている。あまりにもふざけた発言には開いた口が塞がらない。安全に対する認識が全くなっていない。以前にも述べたが品質と安全をないがしろにすると大きなツケが必ず跳ね返ってくる。 品質と安全は経営の基本中の基本・・・。トップの馬鹿げた発言はパロマの体質を物語っている。品質、安全に関する社内教育がどれほど行なわれていたか疑わしい。

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