2006.7.24

 
USENは『第三者割当による新株式発行及びインテリジェンス株式授受のお知らせ』を開示した。普通株式2646万9000株を1138円/株で発行し全株式を宇野氏に割当てる。USENは発行諸経費を差し引いた約300億円をインテリジェンス株式取得時の金融機関からの借入金返済に充当する。宇野氏の保有比率は54.4%となり過半数超を押えることになる。ところで今回の第三者割当の引受け先は宇野氏個人・・・約300億円をポンと出資するのだからどの位の財産があるのだろか?

 今回の増資でUSENの発行済み株式は7541万2080株から1億171万80株の増加する。
発行済み株式が35%増加するのだから希薄化は必至・・・。USENとしては金融機関からの借入金を一挙に返済するのだから有利子負債を減らすことが出来る。次会計年度にてインテリジェンスの連結子会社化を検討しているとあるが、果たして巨額投資のReturnは投資対効果の面から見てどれほど期待出来るのだろうか?またもや投資家へ犠牲を強いる身勝手な増資としか思えない。ちなみに発行価額1138円は昨日の終値・・・今日の終値は前日比105円安の1033円で取引を終えている。今日の増資発表を受けて明日の株価はどちらへ向かうのだろか?普通に考えればマイナス材料だが・・・。

 2006.7.25

 
楽天の株価の下落傾向は止まらない。7月7日以降ストップ高が1回あったものの下げ続け、2004年12月末の株式分割(1:10)以降の最安値を更新している。今日の終値は前日比2200円安の5万4000円で取引を終えている。株価低迷が三木谷氏への信頼度の低さを如実に現わしている。調子に乗ってTBS乗っ取りとの身分不相応な悪行への報いがモロに株価に跳ね返って来ている。どこが底なのかまだ不透明と言わざるを得ない。

 
TBSの株価も7月14日に2500円を割り込んで以降低迷が続いている。今日の終値は前日比30円安の2440円で取引を終えている。元々2000円を下回って推移していたことからすれば単に楽天の買占めにより吊り上げられたと見るべきでまだ高いと言える。TBSを巡る諸環境は何ら変化していない。それはともかくとして多くの含み損を抱えた三木谷氏は売るに売れなくなっている。投資した資金が塩漬け状態になっては苦しい。TBSとの提携交渉は遅々として進まず先の見通しも暗い。楽天の今日時点の時価総額:7023億7700万円と有利子負債:6959億500万円とほぼEqual・・・明日の(楽天の)株価如何では逆転する。これだけを見てもかなり苦しい状況と推察される。

 2006.7.26

 読売新聞が『
マゾンジャパンがサイト上で小売店などに場所を貸して商品を販売する「仮想商店街」事業に年内にも参入することが25日明らかになった」と報じている。この報道を受けて楽天、ヤフーの株価は大きく値を崩した。ヤフーの終値は前日比3800円安の4万6200円、楽天の終値は前日比4100円安の4万9900円で取引を終えている。アマゾンジャパンの売上高はヤフージャパンの2006年3月期の1736億円に匹敵するとも言われている。とすればアマゾンジャパンが「仮想商店街」事業に参入すれば既存の2社の業績への大きな影響は避けられない。楽天は尻に火がつき”TBS乗っ取り”どころの騒ぎではなくなる。ところでTBSの株価は更に下げ前日比75円安の2365円で取引を終えている。(”身から出た錆”で当然だが)三木谷氏にとり何事も踏んだり蹴ったりでたまったものではない。

 
エフェクターの終値は遂に5万円を割り込み前日比3000円安の4万7000円で取引を終えている。今となっては昨年3月末のIPO時点での公開価格が38万円!だったことを忘れている方もおられるのでは・・・。株式分割をした訳でもないのによくもまあ酷く下げたもの・・・。ここには株価を押し上げる材料は微塵も見当たらない。果たしてどこまで下げるのだろうか?史上最悪のIPOと言っても過言ではない。

 
オリジン東秀は今日の取引を最後に市場から退場する。オリジン東秀はイオンによるTOB成立により少数特定者株式数が90%を超え上場廃止基準に抵触した。浮動株式数が少なくお祭り騒ぎもなく静かに終焉の時を迎えた。ちなみに終値は前日比90円高の2500円で最終取引を終えた。

 2006.7.27

 『
LDが金融部門を独立させる方針』と朝日新聞が今日付けで報じている。LDは証券取引法違反で罰金刑以上が確定すれば傘下の証券会社の持ち株比率を20%未満にまで引き下げなければならない。当初LDとの資本・業務提携を模索しているUSENへの金融部門売却が出ていたが、USENの”お家事情”もあり遅々として提携話が進まない。USENの置かれている現状からすればそう簡単にLDの買収(全部、あるいは一部)など出来る訳がない。何せ宇野氏のLD株式保有比率はまだまだ低く大きな顔を出来る立場にはない。それにUSEN子会社の決算訂正、宇野氏への第三者割当増資(発行済み株式の35%増)などによりUSENへの不信感は高まっている。USENの尻には火がつき株価は急落している。

 そこで新たな引受け先として投資ファンド数社が浮上・・・8月中旬の決着を目指し最終協議中とされる。LDの金融事業は100%出資ライブドアフィナンシャルホールディングス(LDHD)がライブドア証券、ライブドアクレジットを傘下に収めている。投資ファンド側はLDHD株式の80%超について数百億円規模での買取りを提案しているとされる。合わせてLDHDの清水代表取締役など現経営陣が株式の一部を保有するMBOも提案に含まれるとされる。

 さてLDの影響力が僅かながら残るとは言ってもLDグループの収益の大半を稼いで来た謂わば”ドル箱”を手離すことになる。一時的にLDは大金を手にすることになるが、傷ついた”ライブドア・ブランド”では先の展望は全く開けない。仮に資金豊富であっても”宝の持腐れ”に過ぎない。平松体制も何を目指そうとしているのかさっぱり見えない。LDの存在意義が皆無であればさっさと会社清算した方が良い。

 2006.7.28

 
エフェクターの株価の下落は留まるところを知らず下流に押し流されている。今日は一時ストップ安(4000円安)となったが、終値は前日比2500円安の4万1000円で取引を終えている。エフェクターのTop Pageには「癌治療薬プロジェクト」、「抗炎症薬開発プロジェクト」の2つが華々しく掲げられている。さて何時頃どれだけの成果が出るのか分かったものではない。仮に成果を出せるとしてもそれまで企業として存続出来るかどうか・・・?無能な経営陣では危うい限り・・・。

 2006.7.29

 7月17日グローバリーのサイトに「リニュアール中」とあると書いたが、昨日様子見に再度覗くと「
諸般の事情により閉鎖」とある。有体に言えばグローバリーの消滅・・・ジャパンプロセルなる怪しいところに完全子会社化された時点で充分に予想出来た。グローバリーは不祥事を引き起こして自壊したが、財務体質にはそれほど問題が無かったと聞く。恐らく完全子会社化したジャパンプロセルの美味しいといろをしっかりと頂いてグローバリーの会社整理に違いない。何せグローバリーを存続させても親会社には何のMeritも無い。とにもかくにもこれでグローバリーはこの世からひっそりと消え去った。

 2006.7.30

 『
ホリエモン』は6月4日に競争除外になってから先週日曜日に久しぶり出走した。先行して3、4番手につけたが直線全く伸びがなく12頭立ての11着と大敗した。競争除外以前は7戦して全て2着以内と好調だっただけに久しぶりが堪えたのかもしれない。来週日曜日の第4R(ダート:1300m)に登録がある。 復帰2戦目・・・どの様な走りを見せてくれるのだろうか?

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