2006.7.31

 7月28日に
日本航空の西松社長は定例記者会見にて株主総会の2日後に7億株の公募増資を発表したことについて「株主に不快な思いをさせたことをお詫びする。迂闊だった」と謝罪した。株主総会開催後の抜き打ち増資に各方面から批判が集中したことを受けて渋々謝罪した様子がありありと窺える。 西松氏は「公募増資の最終決定が株主総会翌日の6月29日」としている。更に「(株主総会で決まった)新経営陣が責任を持って増資をしたかった」と述べている。

 何と
白々しい言い訳なのだろうか。そんな苦しい言い訳が通用するとでも思っているのだろうか?「公募増資の最終決定が株主総会翌日の6月29日」とは誰がどう考えても真っ赤なウソでしかない。この様な重要な経営事項がある日突然降って湧いてくる筈がない。当然ある程度時間をかけて慎重に検討を行なっている。株主総会で一言でも増資に触れれば追求されて面倒なので知らん顔してやり過ごしたのに決まっている。「新経営陣が責任を持っての増資」とは全く説明になっていない。もしそうであれば株主総会で選出された新経営陣が決定した上で臨時株主総会にて承認を求めるべき・・・。自信が無いので”騙まし討ち”をせざるを得なかったとしか考えられない。

 日本航空の株価が不埒な増資を受けて急落し調達金額の見込みが大きく狂った。当初2000億円程度を想定していたが、211円/株の新株式発行となり約1400億円と大きくショートした。
不足額は国際協力銀行の保証を受けて金融機関からの借入で調達する計画だが、金利負担の増加による財務体質悪化が予想される。それに加えて気懸かりな材料がある。来年3月に償還期限を迎える転換社債約1000億円・・・もし株式転換されなければ返済する必要がある。その場合には新たなRefinance・・・つまり借金返済の為のMSCB、あるいは第三者割当増資などが考えられる。日本航空は2006年3月期連結決算にて運航トラブルや内紛による乗客離れや原油高による燃料費増で約470億円の当期赤字を計上している。とにもかくにも様々な不安要素が山積となれば日本航空の株価に上昇の目は考え難い。

 2006.8.1

 
サンライズ・テクノロジーの株価が50円割れしてから久しい。今日の終値45円とはどうにもならない”★”株式・・・。大証ヘラクレスがサンテクを監理ポストに割当ててから久しいが解除の目はあるのだろうか?さてサンテクにはロータス投資事業組合が纏わりついているが相変らず不審な動きを見せている。EDINETのコード検索で”T049FC”を指定して見て頂きたい。何故か新株予約権行使を高い価額で行使して安い価額で処分している。一例として7月12日に73円で株式転換して7月24日から26日にかけて45〜50円で売却している。3日間でみすみす3471万6760円をどぶに捨てたも同然・・・。売買履歴を見ると損を繰り返している様子が浮き彫りになる。投資事業組合とは「文字通り投資して利益を出す」ことが使命・・・どう考えてもロータスの行動には合点が行かない。何か裏があるとしか思えない。

 ”●●●●”株式の代表格
エフェクターの株価がまたもや胡散臭い動きを示している。7月31日のストップ高(4000円高)に続き今日も3000円上昇した。例によって材料などある筈がない。そう言えば8月末には定時株主総会が控えている。まさかどこぞの誰かが株主総会対策で裏で株価操作を始めたのでは・・・。しかしながら仕掛けるには時期的にまだ早過ぎるとは思うが・・・。不審な動きは今に始まったことではないが、当面株価推移を見守って行くことにする。

 2006.8.2

 本日休載。

 2006.8.3

 
エフェターの”●●●●”ストップ高には呆れ果てて発する言葉も出ない。「最低!」以外の何者でもない。直近4営業日で3回のストップ高???(ありそうにもないが)仮に「あっ!」と驚く好材料が突然出現すればインサイダーの疑いが極めて濃い。しかしながら今までにこの様な”●●●●”上昇が何度も繰り返されている。どうせ今回もまたどこぞの誰かが性懲りもなく仕掛けているのに違いない。

 2006.8.4

 23万円台に低迷していた
フジテレビの株価が3営業日連続の上昇により盛り返して来ている。今日の前場寄り付き直後には26万円をつけたが、終値は前日比3000円高の25万5000円で取引を終えている。昨日開示した『2007年3月期 第1四半期財務・業績の概況』によると連結業績見通しを上方修正している。売上高(連結):5770億円(前回予想比:70億円増)、経常利益:477億円(前回予想比:30億円増)、当期純利益:273億円(前回予想比:26億円増)との好調な見通しが手掛かりとなっている。LD株式のUSENへの売却により”疫病神”LDとはすっかり縁が切れたことが良い方向に向かわせている。ところでLDへの損害賠償請求の件はどうなっているのだろうか?情報が無くさっぱり分からない。

 一方
USEN(宇野氏)は「LDとの資本・業務提携を視野に入れている」などと大言壮語したが、その後進展が見られずどうなるのか分かったものではない。それに自らの足下が不如意では足手纏いになるかもしれないLDに手を出す余裕があるとは思えない。宇野氏への300億円の第三者割当増資、子会社のギャガ・コミュニケーションズの決算訂正→監理ポスト入りを契機に上場廃止などなど・・・。ちなみにUSENの終値は前日比72円安の1180円で取引を終えている。5月22日には2250円の高値をつけたことからすると株価は約半分にまで下落している。宇野氏は堀江氏同様胡散臭さに溢れていて信用出来ない。 その辺りも株価低迷となって表われているのでは・・・?

 2006.8.5

 本日休載。

 2006.8.6

 本日休載。

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