2006.9.25
阪急HDと阪神電鉄が10月1日に経営統合するのに伴い阪神電鉄の株式は明日上場廃止となる。阪神電鉄1株に対し阪急HD株式1.4株が割当てられる。最終売買日の今日経営統合効果への期待から阪神電鉄の株価が上昇し、終値は前日比80円高の990円で取引を終えている(こちら 参照)。9月22日に発表した阪神百貨店と阪急百貨店の業務提携も買いの材料となった。さて村上ファンドの乗っ取り騒動で世間を騒がしたのが遠い昔の様に感じる。あれはいったい何だっだのだろうか?とにもかくにも今日を最後に阪神電鉄は市場から退場することとなった。LD事件と共に過去の出来事になりつつある。
2006.9.26
東証は『次世代システム構築の計画概要書 要旨』を発表した。詳しくは こちら 参照。
2006.9.27
日本経済新聞が『ライブドア子会社「MEX」、KDDI系と経営統合交渉』と報じている。報道によると「メディアエクスチェンジ(MEX)はKDDIの子会社日本インターネットエクスチェンジ(JPIX)と経営統合する方向で最終調整」とされる。MEXは今日の取締役会で経営統合の方針を決議とある。これに対しMEXは型通りに「様々な可能性を検討しているが、現時点では決定した事実はない」とのコメントを出している。またJPIXは全面的に否定している。さて・・・?
LDがMEXの発行済み株式の51.6%を保有しているが、LD事件発覚直後からLDグループからの離脱を要求している。ようやくここに来て具体的な名前が浮かんだ。具体的な条件等の詰めはこれからだが、MEXとしては一刻も早くLDの呪縛から解き放たれたい。(まだMEXからの正式発表はないが)何らかの形で早い時期に話が纏まると見ている。さてこの報道を受けてMEXの株価は敏感な反応を示し、7万2800円のストップ高買い気配のまま取引が成立しなかった。果たして明日はどうなるのだろうか?
2006.9.28)
本日休載。
2006.9.29
日本経済新聞がMEXとJPIXの経営統合を報じてから2日経過した。しかしながら今のところ何の動きもない。ガセネタだったのだろうか?”火の無いところに煙立たず”とは言うが果たして・・・?昨日のストップ高に次いで今日も前場8万9600円まで上昇したが、その後は下落に転じ終値は前日比2000円高の8万4800円で取引を終了している。勢いが続かないのはやはり買い手には何がしかの不安がよぎっているのでは・・・?日本経済新聞の報道通り9月27日の取締役会で正式決定していれば当然MEXからアナウンスがある。(水面下で交渉が進んでいるかもしれないが)何も無いのは?マークがつく。
ドリーム・テクノロジーは『自己株式の取得に関するお知らせ』を開示した。開示によると最大10万株を最大で15億円で取得するとしている。現在ドリテクの株価は6000円台に低迷している。単純に計算すると最大ベースで1株1万5000円で取得することになる。「経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とする為」などと尤もらしい理由をつけているが、早い話が低迷している株価を高値誘導したいとの魂胆が見え隠れするのがバレバレとは情けない。
ドリテクが最大10万株取得したところで発行済み株式の約5.5%に過ぎない。この程度の自己株式取得で株価が急激に舞い上がるとも思えない。今日のドリテクの株価は一時ストップ高(1000円高)の7130円をつけたが、結局終値は前日比660円高の6790円で取引を終えている。一時的に上昇したものの週明けにはまた下方へ逆戻りすると見ている。ところで開示が出たのは大引け後の17時・・・然るに開示前に株価が大きく動いたのは情報が事前に漏れた?それにしてももドリテクの如き”●●●●”株式にはこの様な怪しい動きは憑き物・・・別に驚くほどではない。
楽天とTBSの業務提携交渉はまたもや1ヶ月延長となった。これで5度目の延長・・・どこまでずるずる行くのだろうか?TBSの井上社長は「これからも話し合いはして行く。何か成果が出れば良いと思っている」と9月27日の記者会見で述べている。交渉に本気で臨んでいないことが窺える。楽天が保有するTBS株式を手離さない限り交渉に応じるつもりがないのは明らか・・・。楽天はどこまで耐えられるのだろうか?
2006.9.30
昨日ソフトバンクは『ボーダフォン買収資金のリファイナンスについて』を開示した。買収したボーダフォン日本法人の携帯電話事業を事業証券化(WBS*)することによりシティバンク、みずほコーポレート銀行、ドイツ銀行など複数の金融機関から1兆4500億円を調達する。11月中旬に契約締結、下旬に払い込みが行なわれる予定になっている。ソフトバンクは今年4月のボーダフォン買収の際に短期のつなぎ融資にて1兆2800億円(返済期限:1年)調達している。今回の調達資金は主につなぎ融資の返済に充当される。日本国内では当手法の活用事例は少ない。
(*) WBS : Whole Business Securitization 事業から創出されるキャッシュ・フローを裏づけ資産として事業を証券化(金融用語辞典 こちら 参照)することで資金返済の確実性を高める方式。
安定して高い収益が見込まれる携帯電話事業により得られる利益を利払い、償還費に充当する。通常証券化方式による資金調達は銀行からの借入と比較して約1%ほど調達金利が低いとされる。今回の様に1兆円を超えるファイナンスの場合は100億円超規模の負担減となりその差は大きい。有利子負債の圧縮を狙いソフトバンクは金融機関との交渉を進めていた。金融機関としても事業の収益性、成長性、競争力などに確信が持てなければ資金額が半端でないだけに尚更応じることは出来ない。金融機関側は携帯電話事業に巨額融資するだけの価値(裏付け)を見出したと言える。ソフトバンクには巨額融資に値する信用があると言うことか・・・。それにしても1兆4500億円!とは(一般人には)あまりにも気が遠くなる様な金額・・・。「競争激化の携帯電話事業分野でそれ以上の収益を出せるのか?」との思いが頭をよぎる。
2006.10.1
『KDDIが東京電力の光ファイバー通信事業を2007年1月に買収することで大筋合意』と昨日の日本経済新聞が報じている。買収資金は約1000億円、KDDIは自社株式を東電に(第三者?)割り当てるとされる。今年4月両社は光通信事業統合の方向で基本合意していたが、東電は赤字を抱える通信事業から身を引くことになる。東電は将来性豊かで魅力的な通信事業分野に手を拡げたが、先行するNTTなどの牙城を崩すことが出来なかった。一方KDDIは東電の保有する設備、顧客を入手して(業界の巨人)圧倒的なシェアを誇るNTTへの追撃を目論む。そう言えば東電の光通信CMに小泉今日子が出ていたのを覚えている。CMの中で東電を選ぶ理由を「キャンペーンガールがいいから」などと言っていた。こんなことをタレントに言わせる様では勝てる筈がない・・・?
さて日本時間10月2日午前0時30分、ロンシャン競馬場にて凱旋門賞(芝:2400m)が行なわれる。日本からはディープインパクトが出走する。日本国内では日本馬の凱旋門賞初勝利への期待が大いに高まっている。NHK総合、BS1の生中継が今から楽しみ・・・。過去エルコンドルパサーの2着が最高、果たしてどうなるのだろうか?楽に勝てる相手ではない。直線ハリケーンラン、シロッコなどの有力馬との激しい叩き合いになると予想している。出走頭数は8頭と手頃。 それに良馬場、存分に力が発揮出来る環境は整っている。気になるデータとしては過去10年で3歳馬が8頭勝利していることがある。一つの理由として斤量の差(3歳馬:56Kg、4歳以上:59.5Kg)が挙げられる。3.5Kgの差が最後の競り合いで効いて来ることもある。あと約7時間で結果が出る。