2006.10.2
MEXを巡る日本経済新聞の報道はガセだったのだろうか?今日時点でもMEX、KDDIからは何の発表も無い。影響力の大きい新聞社であればこそ当然裏付けをとってから報道する筈だが・・・。そうでなければ無責任極まりない。あれだけ大々的に報じれば(株価低迷中であれば尚更)株価が敏感に反応する。事実報道を受けて9月27日、28日とストップ高をつけた。然るに関係者からは何の発表もなく投資家の間にも疑念が拡がっている。今日の終値は前日比5900円安の7万8900円で取引を終えている。それでも報道前日と比較して1万1100円高い。どこぞの誰かが意図的に情報を流して株価操作したのだろうか?悪い輩はどこにでもいるが、実際にはどうなのだろうか?
2006.10.3
『ハルウララ登録抹消』と報じられている。高知競馬のサイトの登録抹消馬一覧にはまだ掲載されていない。2004年9月に栃木県の那須トレーニングファームに移動してから2年経過、更には10歳の年齢を考えると事実上復帰は難しいと見ていた。馬主の安西氏は「昨秋から引退を考えていた。最後のレースから、走らない期間が長すぎた。」としている。地方競馬全国協会では1年以上出走していない競走馬について年2回(4月と10月)関係者に現役続行の意思を確認している。馬主と宗石(大)調教師の相談により10月1日付けでの登録抹消を決めた。
『ハルウララ』の生涯成績:113戦未勝利、2着5回、3着7回、獲得賞金:112万9000円。
『ハルウララ』は連敗中の最弱馬にも拘らずTVで取り上げられたことで一躍日本中の人気者に祭り上げられ、存続の危機にあった高知競馬の救世主として売上げ増に大いに貢献した。その後の揉め事で2度と走ることなく引退するのは寂しい限り・・・。馬主と高知競馬の確執は解消されていないと思われる。果たして高知競馬場での引退式は行なわれるのだろうか?何にせよ『ハルウララ』を巡るゴタゴタは人間のエゴそのもの・・・翻弄された顛末は後味が悪い。
『ハルウララ』ブームの去った高知競馬は再び存亡の危機に立たされている。一時的に潤った懐も徐々に食い潰し廃止の瀬戸際にある。そんな中10月1日高知競馬所属の『エスケープハッチ(アラブ系牡6歳)』が地方競馬最多の47勝目の勝鞍を挙げ話題になっている。(従来の最多勝利記録は島根・益田競馬などで活躍したニホンカイキャロルの46勝。)このまま勝鞍を伸ばしていけば更に話題になるかもしれない。尤も『ハルウララ』の様に脚光を浴びるとは考え難いが・・・。
ペイントハウスから臨時報告書が提出された(EDINET 有価証券報告書等の閲覧>EDINETコード検索にて 941454 指定)。久しぶりの開示に興味を持って読むと唯一の連結子会社「ホーメスト」の売却とある。しかも「建築工事請負業務、及びこれらに付随する業務並びに商標権等の財産」を僅か7000万円で譲渡している。譲渡理由として「当社、及び子会社である株式会社ホーメストの現状と取り巻く環境並びに今後を考慮し総合的に判断」とある。(遠回しに書いてあるが)早い話が唯一の”虎の子”を泣く泣く手離したのに違いない。(因果応報とはよく言ったもので)上場廃止になり内情は相当苦しいと見られる。
2006.10.4
本日休載。
2006.10.5
西日本で弁当屋チェーンを展開する「ハークスレイはTRNコーポレーション株式の31.97%(2万3773株)を相対取引で取得」すると発表した(こちら 参照)。これによりTRNコーポレーションはハークスレイの持分法適用子会社となると見られる。取得先は村上ファンド(発行済み株式の20.54%保有)、及びセブンシーズHD(発行済み株式の13.31%保有)。村上ファンドは全て売却した。明らかに村上ファンドの手仕舞いの一環であり、今後益々加速して市場からの完全撤退の日もそう遠くはない。ところで取得費用は76億376万円・・・32万円/株だが、今日の終値26万4000円と比較すると8.45%高い。然るに「32万円/株の設定は村上ファンドの取得単価を意識して決めたのでは?」と推察している。この情報を受けて株価が32万円に向かって上昇するかもしれない。
2006.10.6
三木谷氏がTBS乗っ取りを目論んでから1年が経過する。約1110億円を投入してTBSの発行済み株式を20%近く取得した楽天は昨年10月13日(数の力を背景に)TBSに対して経営統合を要求した。約50日に亘る控訴の後11月末に停戦協定を結び業務提携交渉を開始したが、楽天保有のTBS株式の取扱いがネックとなり交渉は全く進んでいない。TBSは楽天に大量に株式を持たれたままでは首筋が寒く安閑としてはいられない。一方三木谷氏は堀江氏の失敗を見ているだけにおいそれと手離すことは出来ない。結局は交渉の入口で躓き既に交渉期限を5度延長している。この先の見通しは更に暗い。
また三木谷氏にはTBS株価の下落により100億円以上の含み損を抱えて動くに動けない事情もある。大見得を切って大刀を大上段に振りかざしたまでは良かったが、コトここに至り振り上げた刃を振り下ろす先が見当たらず立ち往生する破目に陥っている。10月4日三木谷氏は幕張メッセで開催中の見本市での講演ではTBS株式の長期保有を示唆した。三木谷氏の置かれている状況からするとどう見ても単なる強がりを言っている様にしか思えない。何せ一時は1兆円を超えた時価総額が今日時点で約5633億円と大きく減少し、莫大な時価総額を背景にM&Aを繰り返し急成長していた頃の勢いがすっかり減衰している。ここでやり方を誤まるとどこぞの誰かの如く墓穴を掘って自滅することになる。楽天の株価低迷は市場の三木谷氏への不信の表われ・・・早期に決断しなければ三木谷氏は更に苦境に追い込まれるかもしれない。
9月27日に日本経済新聞がMEXの件を報じてから9日経過したが何の動きもない。益々ガセの疑いが濃厚になった。今日の終値は前日比1300円高の7万2900円と少々戻して取引を終えている。9月29日には8万9600円まで上げているが、この辺りで高値で売り抜けた輩がいるのに違いない。何やら株価操作の臭いがプンプンする。情報源はどこなのだろうか?ところで日本経済新聞はガセネタの場合知らん顔で通すつもりなのだろうか?とすれば無責任極まりないが・・・。
2006.10.7
今年4月13日に民事再生法適用申請、5月に上場廃止となったアドテックスに司直の手が入った。10月5日警視庁組織犯罪対策三課は証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の容疑でアドテックス本社の家宅捜索を行なった。容疑は粉飾決算・・・55億円もの架空の売上金を計上したとされる。民事再生法申立代理人は長谷川元代表取締役など旧経営陣3名を商法違反(特別背任)容疑で告発した。取り敢えず旧経営陣3名が告発対象となっているが、調べが進めば恐らくこんなものでは済まないと思われる。何せここには幾多の怪しげな人間が絡んでいる。どこまで追求されるのか強制捜査の行方を注目している。
また昨日東京地裁民事20部(破産再生部)はアドテックスが申請していた民事再生適用申請を却下した。旧経営陣による杜撰な経営実態が明らかになっては裁判所としても申請を認めることは出来ない。それにアドテックスが提出した民事再生計画案を立案したのは長井博實氏・・・。このご仁は丸石自転車、日本LSIカードなど幾多の経済事件に顔が出て来る曰くつきの人物。長井博實氏でInternet検索すると同氏の名前が随所で出て来る。長井氏はアドテックスの実質破綻(民事再生適用申請)後に株価急落を見計らって買い占め大株主として登場した。この経緯も実に怪しい。何やら好からぬ狙いを持って乗り出して来たのは明らか・・・。さて強制捜査に民事再生適用申請却下・・・コトここに至ってはアドテックスの行く末には破産しか考えられない。息の根を止められ”The END”となる日もそう遠くはない。
2006.10.8
10月6日エフェクターは『2007年5月期 第1四半期財務・業績の概要(連結)』を開示した。開示には売上高:3600万円、営業損失:2億4400万円、経常損失:2億2600万円、当期純損失:2億2600万円とある。売上高:3600万円で営業損失:2億4400万円とは・・・あまりにも酷い。まともな企業の体裁をなしているとは到底思えない。通期予想では「癌治療薬開発プロジェクトをはじめとした各創薬プロジェクトの研究開発を促進するととともに機器販売や再生美容医療事業などの拡大を図っていく予定」で前回と変更無しとしている。とは言っても大赤字には相違ない。”●●●●”企業の言い分など全く信用出来ない。さて金曜日の終値は4万7400円と相変らず低いレベルにあるが、週明けには酷い業績発表を受けて下方へ向かうのだろうか?それともこの酷さは毎度のことなので今更驚かないのだろうか?
9月14日東証マザーズに新規上場したミクシィの株価の下落に弾みがついて来た。10月2日までは何とか280万円前後を保っていたが、10月3日からの4営業日累積で70万円(終値ベース)下落した。金曜日の終値は213万円と9月19日につけた最高値325万円とは112万円の値幅がある。200万円を割り込むのは時間の問題・・・。むしろ高過ぎる株価がどこまで落ち込んで収束するのかに興味がある。 高値掴みで保有したままの投資家がまだ数多くいると思われる。下落が加速すればするほど含み損が大きくなり、個人投資家を中心に見切売りを誘発して更なる値崩れを起こす可能性が高い。