2006.1.1

 
明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願い致します。

 今日は朝から「
ニューイヤー駅伝 第50回全日本実業団対抗駅伝競走大会」のTV観戦・・・毎回これで1年が始まる。前橋市の群馬県庁を発着点とする7区間100Kmのコースに43チームが出場した。コニカミノルタが安定した強さを見せ、4時間44分54秒の好タイムで2年連続5度目の優勝を飾った。やはり駒が揃っているところは強い。一方対抗馬と目された一昨年優勝の中国電力は、1区で41秒差の22位と出遅れたことが最後まで響き2位となった。ここでも1区でレースの流れを作ることの重要さが改めて実証された。

 さて明日、明後日は「
第82回東京箱根間往復大学駅伝競走」が行なわれる。駒澤大学、東海大学など20チームが出場して往復10区間(217・9Km)で争われる。エース区間の2区(復路は9区)も面白いが、箱根の山の上り(5区)/下り(6区)もスリリングで(走る選手は大変だが)見ている分には楽しい。特に5区は中継点の変更で距離が2.5Km伸びて23.4Kmとなり難しさが増す。もともと5区は全区間の中で最も差がつきやすい区間だけにより一層重要になる。毎回朝8時のスタートからGoalまでTVの前に釘付け・・・かくして『駅伝三昧』の平和なお正月は過ぎて行く。

 2006.1.2

 雨が降り気温も低い悪天候の中で箱根駅伝の往路108.0Kmは行なわれた。順位が目まぐるしく入れ替われる激しいレース展開の末、最終区(5区)山登りで今井の5人抜きの快走により
順天堂大学が5時間33分36秒で5年ぶりの往路優勝を果たした。1区は中央学院大学、2区、3区は山梨学院大学、4区は中央大学と首位が入れ替わり、また山梨学院大学2区のモグスの12人抜きなど順位変動の激しい面白いレースだった。今回のコース変更で最長距離となった5区がやはり往路の鍵となり、昨年旧5区で2分17秒短縮の驚異的な区間新を達成した今井の存在が往路優勝の決め手となった。

 
総合5連覇を狙う駒澤大学は5区村上の追い上げで30秒差の2位と絶好の位置に付けている。区間賞こそなかったが、5人全員の走りは安定している。3位に中央大学、4位に山梨学院大学、5位に日本大学がつけているが、やはり総合力に優る駒沢大学が断然有利に思える。6区山下りで駒澤大学が首位に躍り出る可能性が高いと見ている。しかしながら勝負に絶対はない。速い時期に独走になっては面白くない。今日の様な激しいレース展開になると(関係者は胃が痛くなるかもしれないが)見ている方としてはワクワクする。それにもう一つの興味の焦点はシード権争い・・・昨年は早稲田大学が22秒差でシード権を逃した。今年もまた熾烈なシード権争いになると思われる。明日の復路もまた朝の8時の芦ノ湖のStartから大手町のGoalまでTVの前に釘付けになる。

 2006.1.3

 昨日とはガラリと変わり晴れのコンディションで箱根駅伝復路109.9Kmが行なわれた。今日も様々な波乱が起きて『戦国駅伝』らしい面白い展開になった。29度目出場亜細亜大学が11時間9分26秒で初の総合優勝を飾った。2分51秒遅れで芦ノ湖をスタートした往路6位の亜細亜大学は8区益田が2位、9区山下で首位に立ちそのまま逃げ切った。9区山下は当初10区予定に対して自ら志願して9区に変更してもらっただけに気合充分の走りで、先行する駒澤大学平野に鶴見中継所で42秒差をつけ総合優勝の原動力になった。今までに往路5位からの逆転優勝が最高だったが、今回史上初6位からの大逆転を演じた。

 往路1位の順天堂大学は”復路の順大”との異名がつくほど復路は強く、過去往路1位で6度折り返し1度しか逆転されていない。今回も8区難波は16Km付近まで約3分30秒の差をつけ独走態勢かと見えたが、突然体調に異変が生じ区間最下位の大ブレーキで後退し結局4位に終わった。難波は中継所手前150mほどの地点で一瞬立ち止まり倒れそうになったが何とか中継所まで辿り着いた。仲村監督の話によると「責任感がとても強い選手。思ったように走れなくなりパニックになったことが、脱水症状を引き起こしたのでは」とのこと。
1本の襷を繋ぐ駅伝では何が起きるか分からない。過去にも早稲田大学櫛部の大ブレーキ、山梨学院大学中村の途中棄権など何度も異常事態が起きている。今度もまた駅伝の怖さを改めて示すことになった。

 往路30秒差の2位と絶好の位置につけ絶対有利かと思われた駒澤大学だが、6区、7区、8区途中まで意外に振るわず苦戦を強いられた。既述の順天堂大学の大ブレーキとの思わぬHappeningで首位に立ち、これで『駒澤総合5連覇は決まり』と思われた。ところが9区平野の不調で2位に順位を下げ、更に10区糟谷の失速で山梨学院大学のかわされ3位となった。6区で差を縮めるどころか逆に35秒広げられ流れを作れなかったのが最後まで響いた。
目に見えぬ5連覇へのPressureが選手に圧し掛かっていたのでだろうか?混戦にはなるものの総合力で優る駒澤大学有利との下馬評だったが、『勝負に絶対はない』を地で行く結果になった。

 とにもかくにも
混戦は様々な見せ場を演出し、(関係者にはたまらないが)見る者にはスリリングで最後まで息も抜かせない緊張感を与えてくれた。往路で一時首位に立ち復活の兆しが見える山梨学院大学(総合2位)・・・最近2年連続のシード落ちなど低迷していたが、流石の上田監督も感極まって涙したと言う。往路15位の法政大学が復路で頑張り、優勝と名がつくのが初めての復路優勝(総合7位)を果たした。10秒差で惜しくもシード権を逃した平塚監督率いる城西大学(総合11位)、1区と8区で2つの区間賞と大健闘した中央学院大学(総合17位)、10区で失速して4年連続シード権を逃した早稲田大学(総合13位)などなど・・・。今回は1度も繰上げスタートがなかった。それだけ各校の実力差が縮まり、その時の調子やレース展開次第でどうなるか分からない。来年もまた今回の様な最後まで目の離せない素晴らしいレースが期待出来る。

 かくして駅伝に始まり駅伝に終わりお正月も終わり・・・明日からまた通常の生活に戻る。


 2006.1.4

 金融庁は『株価操作を目的として約定させる意思なく大量の注文を出し取引成立前に注文を取り消す行為(=見せ板)を規制強化』の方向で検討を進めている。今度の通常国会通常国会に提出する「投資サービス法案」に盛り込む。違反すれば課徴金が課せられる。東証や大証での訂正注文と発注の取消し注文が注文全体の30〜40%もあるが、この中には見せ板が含まれている。見せ板は不正行為で当然全て取り締まるべき・・・ところが何故か個人投資家、証券会社の自己売買部門が規制対象から外れていた。法の網の綻びは早急に繕わなければならない。

 アドテックスの株価には”▲▲”の恐怖が色濃く反映され、3営業日連続のストップ安の比例配分(出来高:1771株)で終値は9470円で取引を終えている。遂に1万円を割り込みレッドゾーン(危険地帯)に突入した。昨年暮れにバーテックスリンクの子会社VLIと資金調達に関する業務委託契約を結んでいるが、これとて緊急避難的(場当たり的な)対応に過ぎず特に当てがあるとは思えない。今日現在の時価総額は16億円まで目減りしている。スイス・フラン建MSCB支払いの為には時価総額の3.5倍もの資金を調達しなければならない。仮に第三者割当増資、あるいはMSCB発行で対応するとしてもかなり安い単価になり、発行済み株式数はべらぼうに膨れ上がり生半可な希薄化ではすまされない。まして借金返済の為の膨大な資金調達とあってはRiskがあまりにも大き過ぎる。そんなRiskを犯してまでアドテックスに肩入れするところが出て来るとは考え難い

 一時の”●●”騒ぎの狂乱状態はどこへやら、
ジェイコムは熱がすっかり冷めたかの如く徐々に忘れられた存在になりつつある。本来であれば単なるIPO銘柄の一つに過ぎず、(罪作りな)みずほ証券の誤発注がなければこれほど世間の注目を集めることはなかった。一時の株価高騰は業績が評価された結果ではない。年末年始の休暇を挟んで落ち着きを取り戻し、株価は近々適正な水準に収まると思われる。ちなみに今日の終値は前日比16万円安の146万円と大きく下げて取引を終えている。

 2006.1.5

 呆れたことにまたもや
誤発注が発生した。みずほ証券のジェイコム株式誤発注で大きな問題になったばかり・・・証券会社はたるんでいるとしか言い様がない。昨日日興シティグループ証券社員が日本製紙グループ本社(東証1部)の株式買い注文を出したが、その際「2株」とすべき注文株式数を誤って「2000株」と発注した。日本製紙グループ本社の株価は誤発注の直前の午前10時45分に1株50万3000円だったが、誤発注直後にストップ高の52万2000円まで上昇した。昨日の終値は51万円・・・誤発注が株価に影響を与えた可能性が高い。ちなみに今日の終値は前日比5000円安の50万5000円で取引を終えている。

 ところで今回は日興シティグループ証券社員が個人の取引として行なっている。同社によると社員による不正取引防止の為、『同社社員が株式取引を行なう場合、法規監理部がインサイダー取引に該当しないかどうかなどを審査する』ことになっている。申請書を審査した担当者は申請社員の証券口座残高の確認を行なったが、株価を500円前後と思い込んでいた為「2000株」の買い注文を問題無しとして許可したと言う。折角
チェックの仕組みがあってもそこに人間のミスが介在すると何の意味もなくなる。恐らくチェックの仕組みがルーチンワークになってしまっていたのではなかろうか?もしかしたら法規監理部のチェックが形式的になっていて事実上スルーになっていたかもしれない。慣れっ子”になってしまうと本来見えるものが見えなくなってしまうことがある。何にせよいずれの証券会社も”他山の石”とはせずに自らを戒めなければならない。

 12月30日に村上ファンドが「保有する大証株式を全て売却」と発表したのを受けて、
年明けには大証の株価が下落すると見ていたがその通りになっている。昨日の終値は68万5000円、今日の終値は67万1000円で、12月26日の78万円と比較すると10万円以上大きく下げている。尤も村上ファンドが買い占める前は60万円前後だったことからするとまだ高い水準にある。村上ファンドの常套手段で値を吊り上げてしっかりと売り抜けている。”モノ言う株主”村上氏が大証に『増配圧力』をかけることを期待する個人投資家がいたと見られるが、そんなことを村上氏に期待するなんて甘すぎる。散々好き勝手に言いたい放題で掻き回しいつの間にかさっと身をかわしてあとは知らん顔・・・。『村上銘柄』に手を出すと碌な事はない。未だ決着のついていない阪神電鉄もどうなることか分かったものではない。

 
アドテックスの株価はまたストップ安(1000円安)をつけ8470円の比例配分(出来高:2971株)で取引を終えている。これで4営業日連続のストップ安・・・どこまで続くのだろうか?これでは益々資金調達が苦しくなって行くが、遂には身売り・・・?多額の借金を抱えての財務不安では”バナナの叩き売り”をしてもダメかもしれない。ここの経営陣は水面下では必死にもがいているとは思うが、果たして”一筋の光明”は見えているのだろうか?事態は一層緊迫の度を深めている

 そう言えばライブドア証券はMSCB15億円を保有していたが、11月22日までに全て株式に転換している。11月22日と言えば株価は3万300円、大引け後にMSCB株式転換終了のお知らせ、そして翌営業日(11月24日)のストップ高、続く2営業日連続のストップ安と株価が激しく動いていた。ライブドア証券は株価が安くなる前に全てしっかりと売り抜けて利益を確保している。何やら
現在の状態を予見していたかの如くあまりにも手際が良過ぎるが・・・単なる偶然だろうか?悪知恵を身につけたライブドアのことだから内情を知っていたのでさっさと処分したのでは?との強い疑念を持っている。

 12月27日大証から有価証券報告書等の”虚偽記載”に該当するとして監理ポストに割当てられたサンライズテクノロジーを追跡することにした。また同日ロータス投資事業組合を引受け先として第三者割当増資21.6億円を発行している。新株予約権が全て権利行使されれば2000万株増加するが、現在の発行済み株式数は6114万906株の32.7%に当たる。これだけ増加すれば希薄化は必至・・・それに引受け先が(何かと胡散臭い)ロータス投資事業組合と言うのに興味が惹かれる。更に気になるのは今日の終値が106円・・・割当て価格107円を下回っている。申し込み(払込み)期日は1月13日・・・当面そこまで株価がどの様に推移するのか注目される。

 2006.1.6

 2005年10月26日付けで債務超過の疑いを理由に監理ポストに割り当てられている
ペイントハウスに前場ちょっとした動きがあった。1月13日払い込み予定の第三者割当による新株予約権発行が中止になった。引受け先はロータス投資事業組合、払い込み金額は10億円・・・やはりこれが中止になるとペイントハウスには痛いと思われる。現在再建中だが果たして大丈夫なのだろうか?ところでペイントハウスと言えば以前TVのCMが流されていた。マスコットの「ペンタくん」、それにCMキャラクターとして俳優の「高橋英樹」を登用と言えば思い出される方も多いはず・・・。当時は羽振りもよく好調に見えていたが、ある日突然TVのCMから姿を消しその後再建話が浮上した。その間いったい何が起きたのだろうか?

 ロータス投資事業組合は「ペイントハウスがJASDAQ相手に起こしている『上場廃止禁止仮処分申立』の未決着」により引受けを見合わせるとしている。確かに見通しが不明確なまま引き受けて上場廃止になったのでは大損となりたまったものではない。それにこんな仮処分申請が通るとは考え難い。ところで
昨年11月にもロータス投資事業組合のペイントハウスの増資引受け中止があったが、2度も同じことが起きるとはっきり言って感じが悪過ぎる。今までにもここが絡んでの芳しくない話が幾つもある。もしかしたら(もしかしなくても)有難くない”疫病神”かも・・・?

 ペイントハウスからの『第三者割当による新株予約権発行の中止』を受けて、JASDAQはこの情報を周知させる為に前場9時21分から9時50分から売買停止とした。充分に周知されないまま不公正な取引がなされたのではたまらない。
ペイントハウスの株価はこの情報に嫌気がさされて激しく揺れ動き、9時50分の取引再開直後に80円ほど急落し1025円をつけた。その後少々持ち直したものの、終値は前日比91円安の1053円で取引を終えている。ここの今後の動向が気になるので当面追跡して行く。

 アドテックス
の株価は5営業日連続のストップ安をつけ、7470円の比例配分(出来高:1183株)で取引を終えている。VLIを通しての資金調達、それに社債権者へのスイス・フラン建MSCBの返済繰り延べの申入れはどうなっているのだろうか?12月31日の償還期限は既に過ぎているので、この時点で何らかの対応が決まっていないのは明らかに可笑しい。社債権者としても資金調達の目処がついていなければ安易に妥協することは出来ない。明日から日本は3連休・・・その間にも水面下では激しく動いていると思われる。果たして連休明けには何か大きな動きが表面化するのだろうか?

 アドテックスの株価は1万円を大きく割り込み、ヘラクレスの上場廃止基準に抵触しないかどうか気になる。破産、再生などの法的手続きにまで至れば論外だが、例えば上場廃止基準概要の8項『債務超過かつ(株価×1単元の株式数)<1万円』に該当する可能性も出て来る。MSCBの繰上償還が出来なければそれだけで債務超過になる。ドリームテクノロジーには村上ファンド、ライブドアが”救いの神”として現われて危機を脱出した。さてここには”救いの神”が出現するだけの魅力があるかどうか・・・?アドテックスが危機を乗り越えることが出来るかどうかは全て資金調達の成否にかかっている。

 ダイナシティが『臨時株主総会付議議案及び新任取締役候補選任に関するお知らせ』を開示した。ダイナシティの取締役の定員が6名増えるが、全てライブドアから派遣される。その6名とは・・・宮内氏、堀江氏、岡本氏、中村氏、羽田氏、藤澤氏。2月7日の臨時株主総会を経て宮内氏が代表取締役社長に就任、残り5名は社外取締役に就任する予定になっている。ライブドアは既にダイナシティの筆頭株主であり、更に200億円ものMSCBを引き受けている。この時点で『時価総額世界一』を目指す堀江氏が連結対象の子会社化を狙っているのは明らか・・・。更に今回の人事により
ライブドアがダイナシティの経営権を握ることがはっきりした。

 さてライブドアは引き受けた200億円のMSCBをどうするつもりなのだろうか?12月30日の初回転換価額修正で2万7280円70銭に修正されているので、現時点での潜在株式は73万3119株となる。ライブドアは既に第三者割当増資で21.52%(21万1320株)のダイナシティ株式を保有している。仮に現時点でMSCB全て株式転換してそのまま保有すれば94万4439株となり、発行済み株式の約55%保有の連結子会社化することが出来る。無論もっと転換価額を下げれば保有比率を高めることが出来る。最終的にライブドアはどの程度の保有比率にする予定なのだろうか?ライブドアの方針次第で売却するダイナシティ株式数が変動する。何にせよ
ダイナシティの株価の行く末はしっかりとライブドアの掌中に握られてい。今のところ見事に3万円前後にControlされている。まさか週明けに”●●”な堀江氏の支持者がここに群がって”●●”騒ぎとははならないとは思うが・・・?

 2006.1.7

 以前旅行会社「トラベル遊」のトラブルを話題にしたが、どうやらこれは社長夫妻の計画的な”犯行”の可能性が高まっている。日本旅行業協会によると被害者は約1200名、被害総額は1億円を超える。トラブルが発覚したのは12月28日だが、社長夫妻はそれ以前の12月22日から姿をくらましている。しかも会社の資金管理は社長夫妻が行なっていて、社長夫妻の失踪後に会社の口座から資金の大半が社長名義の口座に移されている。同社社員が「社長が金を着服して台湾に逃げた」と警視庁大崎署に被害相談したことで状況が明らかになった。少なくとも業務上横領、更には詐欺罪でも立件出来るのではなかろうか?いや、それ位厳しく追求しないと被害者が浮かばれない。

 ところで「トラベル遊」は日本旅行業協会に加盟し保証金を納付しているので一定額までは被害が補償される。しかしながら今回の場合被害の弁済に充てられるのは450万円で被害総額には遠く及ばない。社長夫妻の私財などから賠償させることになるが、果たしてどれだけ補填出来るのか疑わしい。場合によっては被害者は”泣き寝入り”になる可能性がある。(必ずしも新しい旅行社に問題があるのではないが)それでもやはり歴史と実績がある旅行社で手配するのが安全と言える。

 
アドテックスの株価推移グラフにした。11月22日『MSCB15億円を全て株式転換終了』の開示があり、翌営業日(11月24日)にストップ高の3万4300円をつけた時点から開始している。直後に2営業日連続のストップ安、12月28日の意味不明のストップ高を挟み、とどめは6000万スイス・フランMSCB繰上償還出来ず・・・見事な下降曲線を描いている。あたかも”▼▼”寸前の株価推移のの如く見える。昨日時点での時価総額は12億6200万円・・・借金返済額の大きさからすると絶望的な状況に思える。仮に5000円/株で50億円調達とすると何と100万株発行となる。発行済み株式が16万8953株なので約6倍もの新株式発行が必要だが、どう考えてもそんなことは現実的ではない。

 2006.1.8

 堀江氏が歌手デビューとやらでまたもや話題を振り撒いている。一昨年から野球、放送、政界、宇宙と次々異分野へ参入しその度に世の中を賑わせた”お騒がせ男”が、今年もまたいろいろとやってくれそうな期待?を持たせてくれる。今回の歌手デビューは(宇宙事業同様)ライブドアの事業とは無関係に個人の活動となる。堀江氏のポケットマネーで新しいインディーズレーベルを設立する。尤もCD発売はライブドアデパートなどライブドアの流通ルートをしっかりと活用する。「金儲けが目的ではない」とは流石堀江氏と皮肉の一つも言いたくなる。金儲けは本業でたっぷり稼いでいるから充分と言っている。

 知人のミュージシャンの男性と女性の計3人でユニットを組む。ユニットの名前は「ソテーガイ(仮)」・・・昨年堀江氏自身が度々口にした『想定外』をもじったネーミングも人を喰っていると感心する。「ヒーロー(仮)」など3曲構成のミニアルバムを3〜4月頃に発売しライブも行なう予定になっている。堀江氏の歌の実力は相当なものらしいが、加えてダンスも組み込まれると言う。さてどんな踊りがが飛び出して来るのか・・・?あの体型からは想像出来ない様なキレの良い素軽い動きを見せてくれるのだろうか?ところで自信家の堀江氏は「レコード大賞新人賞を狙う」とのこと・・・。とにもかくにも
怖いもの見たさ?”的な興味がある。堀江氏が”秘密のベール”を脱ぐのはもうすぐ・・・野次馬ウォチャーの楽しみがまたまた増えた。

 
フジテレビとライブドアの業務提携の初の成果と言えるミュージカル「グランドホテル」が1月6日に東京国際フォーラムで初日を迎えた。前田美波里主演で『、ベルリンのホテル滞在者たちが偶然出会い人生の転機を迎える物語』とのこと。業務提携とは言っても実質的にはフジテレビがライブドアに形だけのおこぼれをあげたに過ぎない。今までに両者の関係からして、今後目に見える形での業務提携が促進されるとは到底思えない。フジテレビはライブドアの株式を大量に保有し、かつ取締役を送り込んでいる。2007年9月末まではフジテレビはライブドアの同意無しには株式を処分出来ない。それまではつかず離れずでライブドアを適当にあしらうと考えられる。

 堀江氏絡みの話題をもう一つ。明日高知競馬の第6R(ダート:1400m)に『
ホリエモン』が出走する。前走5着、前々走6着と一息伸び切れないが、果たして今度はどうだろうか?(人間の『ホリエモン』はどうでもよいが)馬の『ホリエモン』には頑張って欲しい。ところでライブドアの高知競馬支援の話はどこへ行ったのだろうか?昨年1年間何も進展がないのでは、堀江氏が本気で高知競馬支援を考えているのかどうか疑わしい。名乗りを上げた以上は最後まで真面目にやって欲しい。

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