2005.07.18

 
プラネックスは今月11日久保田代表個人所有の4000株(議決権ベースで4.92%)をMSCB割当て先のライブドア証券に貸与すると発表した。その理由として『割当先が本社債の転換を複数回に分散して平準化して行なうことにより、当社株式の取引市場における集中的な需給の悪化を防ぎ、株価への影響を最小限に抑える』としている。何やら取って付けた様な言い訳けにしか聞こえて来ない。MSCBに株式分割をセットにして批判が出ているのを気にしているものと思われる。貸し株にプラネックスが言う様な効果があるのだろうか?『貸し株で株価を意図的にコントロールできる』と言っているに過ぎないと思うが・・・?

 2005.07.19

 
ライブドアの株価は大きく反落し、終値は前日比14円安の424円で取引を終えている。近頃の株価の動きは乱高下の連続で、明日はどちらに行くのか予測しにくい。先週水曜日に下落したが翌日は反発、そして今日の大幅下落・・・。ある方に仕手株の可能性を尋ねたら、「ライブドアの時価総額は4000億円を上回っており、さらに堀江社長を除く安定株主はあまりいない状況です。ここを無理に上げようとするには相当な力が必要です。おそらく、主体は個人かと。」との回答を頂いた。なるほどそうかと思う反面、一方では仕手株とまでは行かなくても機関投資家による利ザヤ稼ぎとの見方も否定できないと思うが・・・?果たして如何に?

 
エフェクターの株価は5日連続のプラスで、終値は前日比4000円高の17万4000円で取引を終えている。何故上昇するのか?誰が買っているのか?全く材料なしで上昇して行くのは怪しい。胡散臭い企業の株式は要注意・・・上場が特定の誰かの金儲けの手段に使われている様で全く気分が悪い。

 
ACCESSの株価は第2回転換価額の修正が終わり上昇に転ずると見ていたら見事に外れ、終値は前日比5万安の220万円で取引を終えている。MSCB云々の問題もあるが、それ以上に調達した資金の使途が一向にはっきりしないことへの不満が出ていると考える。それにしてもここの経営者はいったい何を考えているのだろうか?「投資家を弄ぶのもいい加減にしろ!」と言いたくなる。

 2005.07.20

 
ライブドアの株価は前場で419円まで下げたが後場一気に上昇し、終値は前日比9円高の433円で取引を終えている。高値と安値の差が22円もあり売買のタイミングが非常に難しい。何度も言うがここの株価には材料の有無など関係なく、勝手に動きまわっている様にしか思えない。さて明日はどこへ・・・?

 パソコンの受注生産メーカーMCJが自社コンシューマー向けパソコン出荷時、InternetのHome画面としてライブドアのポータルサイトを標準設定すると発表した。MCJとは聞いたことがないがどんな企業?2005年9月に設立され、低価格PCを主力として注文生産方式の直販を行なっている。2005年3月期の決算では、売上げ高107億5900万円、経常利益6億1800万円とある。たとえ購入したPCのInternetのHome画面がライブドアのポータルサイトだからと言って、そのまま使う人がどれだけいるだろうか?多くの人は新たにPCを購入しても、Home画面は標準設定から使い慣れた画面に替えてしまう。尤もライブドアにはに生産台数分だけのライセンス料が入ってくるのだから、そんなことはどうでも良いのだろう。こんなNewsも到底材料にはなり得ない。

 昨日
フジテレビは「FNS ALLSTARS 25時間テレビ」への堀江氏の出演を正式発表した。番組の中で堀江氏が六星占術の細木氏に人生相談を持ちかけるとのこと。どうせ”やらせ”の相談だろうから、下らないやりとりが両者の間で交わされるに違いない。フジテレビも視聴率稼ぎに必死で”目玉”として起用したと思われる。何にせよ私には関心がないので下らない番組を見ることはない。

 MSCBの2銘柄
ライブドア・マーケティングとACCESSの株価は見事に押さえ込まれている。どう見ても両社の株価は引受け先の掌中にしっかりと握られている。ライブドア・マーケティングはMSCB発表前日より約1200円程度低い4000円近辺のまま既に2ヶ月経過している。一方ACCESSはMSCB発表前日の223万円に近い221万円まで戻しているが、恐らく当分このままこの近辺で推移すると考えている。幾ら考えてもMSCB引受け先の嫌らしさには嫌悪感すら覚える。

 2005.07.21

 ライブドアの株価は前場寄り付きから昨日の終値を下回り、終値は前日比7円安の426円で取引を終えている。大波、小波と激しく揺さぶられ、明日はどちらに向かうか見当がつけにくい。買いムードに煽られて高値で掴まされている個人投資家がいる様に思えるが・・・?

 
エフェクターが今日の夕方『平成17年5月期決算短信』を公表した。平成17年5月期の売上高は8億3300万円、経常利益は7900万円とある。また平成18年5月期の業績見通しでは中間期の売上高が3億1200万円、経常利益が▲4億4200万円と赤字になっている。ところが通期では売上高16億円、経常利益1億4500万円と強気だが、今までの経緯からして俄かには信じ難い。相変らず胡散臭さが随所に滲み出ている。定時株主総会が8月30日に開催される。強気の見通しは株主総会を意識したものなのだろうか?まさか最近の株価上昇はこれが原因では・・・?

 また決算短信の中で平成17年5月期末時点の発行済み株式10万8770株に対して潜在株式が3万8720株としている。ストック・オプションの権利が行使されるだろうから当然の如く希薄化が進む。業績が拡大しないままストック・オプションの権利が行使されたら、一般投資家はとんでもないババを掴まされたことになる。IPOの悪しき例となるかどうかはまだ最終的に判断できない。ここは何をやって来るか分からない企業、長期間に渡りその挙動を監視する必要がある。


 2005.07.22

 2001年に特別清算に追い込まれたマルマンが、再生後再び上場(ヘラクレス)を果たし注目を集めている。公募価格1300円で50万株、売り出し300万株の計350万株が市場に出回る。公開株式数が350万株と多く、更に主力事業がゴルフクラブ製造と成長性に欠けると看做されたことが人気薄の要因とされている。6月20日に同業の本間ゴルフが倒産(民事再生法の適用申請)と間が悪かったこともある。 ちなみに発行済み株式は1062万5000株。やはりここの公募価格は仮設定価格の上限で決められた。IPOでは実質仮設定の上限が公募価格と言うことが改めて実証された。

 昨日初値1100円と
エフェクターに次いで今年2度目の公募価格割れとなった。大隈社長は「まさか下がるとは思わなかった。非常に悔しい。」と唇を噛みしめたと言う。結局初日は1度も公募価格を上回ることはなく終値は1120円となった。今日も前場から下がり続け、終値は前日比14円安の1106円で取引を終えている。エフェクターに次ぐ初値公募割れのケースとして”興味本位に”追跡して行く。

 エフェクターの株価は前日発表の決算短信での平成18年5月期増収増益の見通しが好材料となり、本来上昇するはずなのがそうはならなかった。終値は前日比3000円安の17万6000円で取引を終えている。やはりエフェクターが信用されていないことを示している。先日まで上昇は決算短信での見通しを先取りしたのだろうか?それではインサイーダー取引?ここは過去に何度か株価上昇の後に何らかの発表、その後の下落のパターンを繰り返している。すると来週は下落?とにもかくにもここは怪しすぎる。

 
ライブドア・マーケティングの株式数増分が13万9326株(今日時点の時価で5億5869万7260円)、ACCESSが2166株(今日時点の時価で47億8686万円)と少しづつ増えている。MSCBの発行額からすればまだ僅かだが、恐らくこんな感じで徐々に株式に転換されて行くのだろう。株式転換が完了するのはまだ先の話、両社の株価は当面抑えつけられて上昇することはないと考えている。

 2005.07.23

 株式とは全く関係ないが、堀江氏の持ち馬『ホリエモン』が、明日高知競馬第5R(ダート1300m)に出走する。このレースの1着賞金は10万円と超低額、堀江氏にとっては勝っても負けても全く関係ない。業績低迷の高知競馬と業務提携を進めている堀江氏が、高知競馬活性化の一つとしてJRAでは全く不振の『ホリエモン』を移籍させた。業務提携契約を締結したのは去年の暮の話だが、その後断片的には聞こえてくるものの具体的な話にはそれほど進展していないと思われる。堀江氏の人気に蔭りが見える昨今、堀江氏が参入してもどの程度効果があるかは甚だ疑問だが・・・。それはともかくとしてJRA競馬場では10着が最高、前々走の大井では8着、前走船橋で6着の『ホリエモン』が高知競馬でどの位走るか興味がある。結果は明日ここで報告する。

 そう言えば今夜堀江氏がフジテレビの「FNS ALLSTARS あっつい25時間テレビ やっぱ楽しくなければテレビじゃないもん!」に出演する。午後10時過ぎのコーナーで某Hと共演する。人気占い師だか何だか知らないが、Hのあの傲慢な態度は不愉快極まりない。二人で何を語り合うのかは知らないが、どうせロクでもないことに違いない。

 2005.07.24

 6月に村上ファンドの村上氏が金融庁に大阪証券取引所株式を20%以上保有の認可申請をした。村上氏は”モノ言う株主”と言われているが、大阪証券取引所の改革と称して様々な提案/提言する立場の強化を狙っているのだろうか?証券取引法では特定の株主が証券取引所の株式を20%以上持つ場合は金融庁の認可が必要となっている。但し50%以上の保有は禁じられている。ファンドではなく村上氏個人で株式を取得するらしい。それにしても村上氏は凄いお金持と羨ましくなる。冗談はさて置いて、果たして金融庁はどの様な判断を下すのだろうか?審査での判断基準はどの様になっているのだろうか?金融庁の審査には2ヶ月ほどかかるとのこと。日本経済新聞は見通しは不透明と報じているが、果たして?

 昨日堀江氏と共演したHが「フジテレビとの(ライブドア)の業務提携はうまくいく」とか、「ライブドアの株価は5倍になる」などと言ったそうで某掲示板で大騒ぎになっている。Hは堀江氏に”ヨイショ”してどうするつもりなのか?ライブドアの株式でもたんまり持っていて大儲けしたいのか?これを聞いた株主(個人投資家)が舞い上がって「買いだ。ストップ高だ!」の大合唱。何の根拠もなしに堂々と放言するHも呆れたものだが、それに乗っかってはしゃぐ連中も単なる”●●”としか言い様がない。堀江氏が公共の電波を使って株価吊り上げを狙ったでのは・・・と勘繰りたくなる。

 このHなるお方はとにかく言いたい放題、よくもまあぬけぬけとでかい面で偉そうな振舞いには腹が立つ。「アテネで谷 亮子は金メダルを取れない」とか、「NYヤンキースの松井は故障で2年目は活躍できない」などと好き勝手なことを言っているが、外れてもシカとしている厚顔無恥の典型・・・。こんな怪しげなHが発言で株価が上がったらお笑いもの・・・。あまり馬鹿馬鹿しくて論評する気にもなれない。こんな2人をTVで共演させて視聴率を稼ごうなどとは・・・フジテレビも地に墜ちて救い様がない。堀江氏に媚を売っている様で情けない。加えてK女子アナの不祥事・・・フジテレビがこんなテイタラクでは自社の株価上昇は望めないのではないだろうか?いい加減なライブドアとフジテレビに天誅を下さなければ・・・。

 今日高知競馬5Rに『ホリエモン』が出走し、8頭立てのクビ、クビ差の3着となった。好スタートから2番手につけ4角で外から勝った馬に差されたが、そのまま後退することなく再び内から伸びて小差の3着と健闘した。『ハルウララ』よりは走りそうに思える。結構早い段階で1勝するかもしれない。ちなみに『ホリエモン』が獲得した賞金は1万2000円で、JRA,地方通じて初の賞金獲得となった。
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