2005.07.25
Hの様な”●●”の一言が効いたのか、ライブドアの株価は前場寄り付き直後に値がつかず9時15分頃にようやく前日比20円高の447円で取引が始まった。結局終値は前日比23円高の450円で取引を終えている。寄り付きの勢いからもっと上に行くかと思ったが、さすがに材料も無いのにそんなに上がるはずはない。こんなに急激に上がると明日か明後日あたりには利益確定売りで反落すると見ている。現時点のライブドアの株価はまさにバブル、バブルは泡、泡は萎んで消えて行く・・・?
占いの大先生だか何だか知らないが、あんな”●●”の一言を真に受ける”▲▲”な方が世の中には大勢いる。”株価が5倍”との戯言も有難いご託宣(神の声?)に聞こえてしまうのだろう。それに人間の心理として都合の良いことだけを都合良く解釈する傾向が強い。ところでHも利口(ずる賢い)だからいつ上がるとは言っていない。つまり”ご託宣”が外れても幾らでも逃げ道は用意されている。それでも”溺れる者は藁をも掴む”との諺があるがまさにその通り・・・。信じる者は救われる???
『株価は今後5倍になるとの発言を行ったことが個人投資家の間で材料視されたのではないかと見られている。』とテクノバーンは解説している。更にテクノバーンによると、『占い師の発言により発行株式総数が10億株超、時価総額でも4600億円超の大型株が値上がり率にして5%近くも急騰するというのは市場でもかつてない異例の出来事』としている。以前出所不明の『春日大社のお告げ』なる怪しげなものが尊重されていたことがある。どうもこの世界にも可笑しな元担ぎがあるらしい。
ちょいとひねれば株価が簡単に上がると堀江氏はほくそ笑んでいることだろう。こんな単純な仕掛けで市場(個人投資家)が反応してくれるのだから・・・。また次に何をやって来るのか分かったものではない。フジテレビはフジテレビで含み益が150億円を超えて膨れ上がり嬉しいことはあっても困ることは無い。それに視聴率を稼げれば言うことはない。そう考えると今回のHを使った仕掛けはフジテレビとライブドアが吊るんだ出来レース?と疑惑を深める。
ところでニッポン放送の上場廃止まで残り2日に迫った。今回の騒動の主役の一つは今やもう見る影も無く存在感すらない。フジテレビとライブドアの一騎打ちのダシに使われ翻弄され表舞台から消えて行く。とは言っても別に企業がなくなる訳けではないが・・・。もともと不純な動機で上場された企業なので、市場から消えても当然と言えば当然。フジサンケイグループの対応が遅れたのが今回の騒動の原因・・・フジテレビの完全子会社となり本来の姿に立ち戻ったと言うべきであろう。他にもかつてのフジテレビとニッポン放送の様に歪んだ親子関係がいくつも存在しており、早く解消しないとハゲタカの餌食になりどこかでまた同じ様な騒動が起きる可能性が高い。
ガンホー・オンラインは1:5の株式分割を行なうと発表した(詳細はこちら)。それによると株式分割基準日は8月31日、効力発生日を10月20日として1:5に分割する。簡単に言うと8月31日時点の実質保有者を対象として10月20日に実施する。何せ1000万円以上の高い株式なので、必ずどこかで株式分割を実施してくるとは思っていた。単純に今日の終値1425万円を5で割ると285万円となるが、間違いなく株価は跳ね上がる。いったいいくらまで行くだろうか?
株式分割発表後の後場はストップ高の1534万円の買い気配で取引が成立していない。明日から8月31日までは1ヶ月以上あるが、その間の取引はどう進行するのだろうか?どの程度の売りが出るのだろうか?株式分割が好材料となり売りに出す株主は少ないと思われるが・・・。事情があり手離す株主がいれば市場に出るだろうが高値がつくのは間違いない。ニッポン放送と入れ替わりにガンホー・オンラインの株価の推移を追跡することにする。
2005.07.26
ライブドア・マーケティングの株価が親会社ライブドアの勢いに引っ張られたのか、何とストップ高(500円高)の4660円で取引を終えている。後場になって取引量が急増し、それと共に株価も急上昇した。 ストップ高になる様な材料がどこにも無く、明らかにHのご託宣が理由としか考えられない。また親会社のライブドアの株価にも特に材料も無いのにも関わらず大幅に上昇し、前日比20円高の470円で取引を終えている。株式数の多さの為かストップ高とは行かないが、それでも連日Hのご託宣の効果で株価が上昇している。いずれも正当な理由が無い不自然な株価上昇と看做せるのではないだろうか?。
それにしてもあんな占い如きでいとも簡単に株価が操れるなんて”世も末”としか言い様がない。『株価低迷に喘ぐ企業の経営者は占い師Hの元に馳せ参じ、「御社の株価は○倍になる」とのお告げを頂けば株価が上がるのでは・・・?』と皮肉を言いたくなる。
あまりの馬鹿馬鹿しさに開いた口が塞がらない。Hの様な”●●”のご託宣とやらが一人歩きしてとんでもない事態を引き起こしている。フジテレビとライブドアが結託して公共の電波を利用して『株価操作』を行なった様なもの・・・両社共に極めて悪質と断じざるを得ない。この様の行為を許していたのでは、この先また調子に乗って何を仕出かすか分かったものではない。”法に触れなければ何でもあり”ではこの世も末・・・。汚いやり方には虫唾が走る。何とかして今回の悪行を取り締まることはできないのだろうか?いずれ”不埒な輩”には鉄槌が下されると確信している。”悪は滅びる”のが世の中の道理・・・。
・・・と書いている内にふとある事件を思い出した。東洋信金事件・・・大阪の料亭の女将尾上 縫が東洋信用金庫(三和銀行に吸収合併)や木津信用組合(整理回収銀行に事業譲渡)を舞台に総額4210億円の架空預金証書を偽造し、金融機関に持ち込んで担保の金融債や株券をだまし取ったなどとして、約1790億円の詐欺と約950億円の背任、有印私文書偽造・同行使の罪に問われた。この時は銀行、証券会社、ノンバンクなどの関係者が”株式のことなら何でも当たる”と言われていた尾上を訪れ、尾上のご託宣を後生大事に自社に持ち帰り指示通りに実行した。後から話を聞くと実に馬鹿馬鹿しいが、”藁にもすがる”思いの諸氏はいとも簡単に言われるままに行動したそうだ。
フジテレビはライブドアグループ2社の株価の不審な上昇の片棒を担いでいるが、自社の株価は相変らずの低迷を続けている。今日の終値は前日比3000円安の21万9000円で取引を終えている。ライブドアとの抗争での対応のまずさ、相次ぐアナウンサーの不祥事などでは株価上昇は望むべくもない。ライブドアの株価急上昇で含み益が膨れ上がり約200億円になっている。しかしながらこんなところで幾ら利益が出たとしても、自社の株主が低い水準のままで株価上昇させることができなければ何の意味も無い。加えてライブドアと吊るんだ悪行と来ては、信用回復は当面考えられない。
2005.07.27
フジテレビvsライブドアの抗争の主役の一つ(本当は脇役?)のニッポン放送が今日の取引を最後に市場から姿を消す。尤も今回の騒動がなくても市場から姿を消す予定だったので格別のことはない。しかしながら誰にも注目されることなく消えるはずだったのが、堀江氏の思わぬ乱入で突如表舞台に引っ張り出されたのはある意味不運だったのかもしれない。今後再び市場に登場することはないだろう。ちなみに最終株価は6310円。また今後手元にあるニッポン放送の株券はみずほ信託銀行に持ち込むと1株当たり6300円に換金できる。
ライブドアの株価は前場480円を上回り、後場一旦下げたものの大引け寸前プラスに転じた。終値は前日比5円高の475円で取引を終えている。やや勢いが衰えたが5円と言えどもプラスで引けたのは面白くない。Hのご託宣で株価が上がっているのは動機不純で馬鹿げている。どう考えてもインチキにしか思えず納得できない。少なくとも先週末の終値(427円)まで戻して仕切り直しにならないと・・・。
前日ストップ高をつけたライブドア・マーケティングの株価は、少しづつ買い気配値が上がって行くが大引けギリギリまで取引が成立しなかった。結局比例配分の形で終値はストップ高の5160円で取引を終えている。僅か3日でMSCB発表日の終値(5230円)まで一気に戻してしまった。もしかしたら管理相場にイライラした方々が一挙に飛び付いたのかもしれない。ここの株価はMSCB発表少し前に突然7000円位まで急上昇し、直後に急降下との不審な動きを示した前科がある。今回もどさくさを利用して一儲けを企んでいる何者かが潜んでいる可能性がある。もしかしたら”ドカンと一発”・・・があるかもしれない。
株価が5000円を超えたので値幅制限は±1000円になる。このままの勢いで明日もストップ高となれば6160円、また逆に失速してストップ安の4160円となることもあり得るが・・・果たして?ここもやはりインチキで株価が急上昇した様なもの・・・先週末の終値(4010円)まで戻して仕切り直しにならないことにはどうにも納得できない。
ところでライブドア・マーケティングが2件のM&Aを発表した。一つは”クリック保証型バナー広告ネットワーク”を主たる事業とするカスタム・クリック・・・2004年12月期決算によると売上高4億6020万円、経常利益2750万円で従業員0名、取得対価は5億5000万円。従業員0名?『企業は人なり』とも言うが、入れ物だけ買って人がいらないとは何なのだろうか?もう一つは”Web製作・開発”を主たる事業とするペパー・ワークス・・・2004年9月期決算によると売上高2億2245万円、経常利益1345万円で従業員7名、取得対価は3億2800万円。いずれも大きな評価を与えられるM&Aではなく、この程度の材料では2日続けてのストップ高の説明がつかない。もしこれが材料とすれば、それはズバリ”インサイダー取引”では・・・?
2005.07.28
ライブドアの株価は流石に勢いだけでは上昇が続かず、終値は前日比9円安の466円で取引を終えている。あんなくだらない占い如きで株価が上がり続けたらおかしい。しかしながら堀江氏の支持者もかなり熱狂的に買い支えていると見えて思ったほど下がらなかった。まだまだこの程度では下落不足、インチキ粉砕の為にも市場には正常に機能しなければならない。
ライブドア・マーケティングの株価は今日もまた派手な動きを見せた。前場では売りが集中し一時340円安の4820円まで下げたが、その後盛り返し後場で5900円まで急上昇した。流石にそのままストップ高とは行かず、終値は前日比400円高の5560円で取引を終えている。親とは違ってここにはまだ勢いが残っているらしい。Hのご託宣の効き目?がまだ残っているのかもしれない。恐らく親の株価は株式数の多さの為動きが今ひとつ鈍いので、株式数が1/200ほどと少ないこちらに矛先が向いたと思われる。ところでこんな茶番劇の幕を引いてもよい頃・・・そろそろここにも鉄槌が下ってもおかしくない。
急激な株価上昇でMSCB引受け先の2社はほくそ笑み、どのタイミングで株式転換→売却するか思案していることであろう。2社はどこまで上昇すると考えているのだろうか?大した材料も無しに上がっている現状がいつまでも続くとは思っていないはず・・・。どこかで仕掛けて大きな利益を狙っている。その為にMSCBを引き受けたのだから”好機到来”と手ぐすね引いて待っている。悪徳の輩が肥えるのは許し難い。果たして如何に・・・?
プラネックスの初回の転換価額修正の計算対象期間がいよいよ来週に迫って来た。ここもまさに管理相場で、見事に20万円台の前半にピタッと抑え込まれている。来週は20万円を割り込んで推移すると見ている。引受け先のライブドア証券がどう出るか見物、とは言っても凡そ想像はつくが・・・。いつもながらMSCB発行後株価が引受け先の掌中で株主(投資家)が弄ばれるのを見る度に不愉快になる。
マルマンの株価に注目してから1週間経過したが、相変らず公募価格(1300円)を割ったまま推移している。今日の終値は1073円で227円の下落(下落率:17.5%)となっている。2005年9月期決算での増収減益の見通し、それに加えて6月の同業の本間ゴルフの倒産が悪材料となり、当面の公募価格回復は難しいのではないだろうか?ゴルフ業界の状況から考えても必ずしも事態を楽観できないが、それでもエフェクターよりはまだましかもしれない。
2005.07.29
ライブドアが今朝新たなM&Aを発表したが、これがまた小物で材料になる代物ではない。”不動産ローン、不動産売買”を主たる事業とするビィー・ジャパン・・・2005年3月期決算で売上高23億1900万円、経常利益2億200万円、買収価格は不明。発行済み議決権ベースで過半数の株式を取得して子会社化する。こんな企業を買収したところでライブドアの業績に貢献するとは到底思えない。やはり思った通りライブドアには金はあっても、それに見合う様な大きな投資先は容易には出て来ない。そうなると矛先は海外へ・・・?しかしながらそんなにうまい話がごろごろ転がっているとは思えないが・・・?
ライブドアの株価は前場456円まで下落したので鉄槌が下るかと期待したが、後場になって勢いを盛り返し終値は前日比6円高の472円で取引を終えている。来週こそは真の鉄槌が振り下ろされ、こんなインチキが粉砕されることを願っている。こんなデタラメがまかり通っていては世の中真っ暗闇・・・!
ライブドア・マーケティングの株価は前場寄り付きから下げどこまで行くかと思わせたが、後場の大引け直前(最後の5分間)で120円盛り返した。終値は前日比310円安の5250円で取引を終えている。 おかげで某掲示板では「すこしすっきりしたかも。これで来週は期待大だね。」、「まだまだ勢いあるね。ここにも龍がついてるみたい。」などと気勢を上げている方々がいる。くだらないお告げで3日間で1400円も上げると言う馬鹿げた出来事からすれば、まだまだ下落幅が不充分と言える。しかしながら取り敢えず310円下げたのは良いことで、来週には”怒りの鉄拳”が飛んで来るとの期待が持てる。
マルマンの株価はdangerous line(1000円)に近づき1013円まで下げたが、何とか最後は盛り返して終値は前日比38円安の1035円で取引を終えている。1000円を割り込むと雪崩現象が起きて更に下落が進む可能性があると見ている。マルマンを巡る環境はかなり厳しく、来週は1000円のLineを持ち応えることができるのだろうか?
Hの”●●”の一言に振り回された1週間が嵐の如く過ぎ去った。Hの様な不埒な輩がのさばっている内はまだ何をやらかすか分からない。今回の様な放言で市場が掻き乱されたのではたまらない。この騒ぎの片棒を担いだフジテレビも断じて許し難い。少しでも視聴率を稼ぎたいTV業界がHをちやほやしている現状では、Hがいい気になって好き勝手なことを繰り返すのは目に見えている。一刻も早く人前から姿を消して欲しいと願っている。
2005.07.30
いつも硬い話ばかりなので息抜きもたまには必要・・・。と言うことでネットでいろいろと検索していたら『テレビの中の予言集』を見つけた。いろいろな方が好き勝手にいろいろなことを言うと妙なところで感心する。もう既に結果が出ている予言もある。所詮占いなんて”当たるも八卦、当たらぬも八卦”・・・信じる/信じないは個人の自由だが、世間を惑わす様なまやかしの占いは論外。
2005.07.31
ライブドアは1:100の株式分割の半年後に1:10の株式分割を行なっている。 一方ライブドア・マーケティングは2004年11月25日に1:100の株式分割を行なっている。金曜日の終値の5250円から推測すると、もう少し株価を吊り上げておいてどこかで1:10程度の株式分割があってもおかしくない。何せオーナーの堀江氏お得意の手法で、ライブドアでは過去4回、計30000分割している。
同一オーナーで株価がライブドア最後の1:10分割時に近いとあれば、ライブドア・マーケティングが株式分割を行なう条件が揃うことになる。MSCBの株式転換状況との兼ね合いで微妙なところだが、頃を見計らって堀江氏は株式分割の手段を講じると見ている。