2005.08.15
ライブドアの株価は今日1日全く冴えず先週末の終値を上回ることなく、終値は前日比4円安の465円で取引を終えている。某掲示板では「500円を超える」、「昨年の公募価格(637円)回復」などと祈る様な堀江氏の支持者の願望が飛び交っているが、10億4900万株の重しがその行く手を阻み少しずつ下落している。当面ここは下落傾向が続くと推測している。
一方ライブドア・マーケティングの株価は理由不明の上昇で、終値は前日比330円高の5150円で取引を終えている。株式数が少なく値幅があるこちらへ資金が向かったのかもしれない。ところで第3回の修正転換価額の計算対象期間になったが予測に反して上げている。引受け先は今週一杯1株3645円50銭で株式転換できる。今週中にMSCBの残りを安値で転換し、このまま株価を上げて売り抜け様との魂胆なのだろうか?ライブドア・グループは何があるか分からず信用できない。いずれぬせよ明日以降の株価動向でいろいろと見えて来る。
ブロードバンドタワーの株価は上がったり下がったり賑やかな動きを繰り返したが、終値はストップ高の688万円で取引を終えている。賑やかな株価の動きはまさに心理戦の結果で、何とか安く仕込もうとする仕掛けを企んでいる方々がいると見える。ところで現時点ではどこが天井なのか見当がつかない。今日で6回目のストップ高、明日もストップ高なのか、あるいは逆に下落するのか予測がつかない。それにしてもこんな企業の株価が1000万円を超えたとしたら・・・どう考えても世の中狂っている様にしか思えない。
マルマンの株価は8月10日に960円まで戻したが、3営業日連続で下落し再び900円割れの危機に直面している。終値は前日比12円安の904円で取引を終えている。8月9日に発表された第3四半期の業績概況(非連結)では昨年同期を下回っているが、第4四半期に売上高、経常利益共に重点配分としている。しかしながらゴルフ業界の現状からすれば結構厳しいかもしれない。公開価格1300円から既に396円の下落(下落率:30.5%)とかなり苦しい状況にある。業績がドラスチックに好転でもしない限り公開価格まで戻すのは難しい。
2005.08.16
自民党が堀江氏に衆議院選挙出馬を打診したとマスコミが報じている。本人はどこでもいいと言っているらしいが、福岡1区の出馬案が浮上している。堀江氏もまんざらではない様子で、今日午前記者団に「(出馬する)可能性はあるでしょう。」と述べている。国政選挙は人気投票ではないのだが、自民党も分裂選挙は必至の為なりふり構わず顔になる人物にアプローチしている。そこで良くも悪くも知名度抜群の堀江氏に”白羽の矢”を立てた。ところで堀江氏を誰もが支持している訳けではなく、評価は真っ二つに分かれている。もし堀江氏が出馬しても自民党にプラスに働くかマイナスに働くかは分からない。ただ言えることは堀江氏が大言壮語して政界に乗り込んだとしても、自民党の大勢の中の1人、つまりOne
of themにしかすぎない。現在の様に経済界で自分の好き勝手に行動することなんぞ政治の世界では出来るはずがない。”堀江新党”でも設立すれば話は別だが・・・。いずれにせよ政治の世界に首を突っ込んでもロクなことにはならないであろう。
『堀江氏衆議院選挙出馬?』のNewsに浮かされたのか、ライブドアの終値は前日比10円高の475円で取引を終えている。こんなことをネタとして株価が上がるとは、ここが所詮その程度の(取るに足らない)株式でしかないことを如実に物語っている。”●●”なHのご託宣、それに今回の出馬話、はっきり言ってこんな下らない材料で簡単に株価が動くとはライブドアらしく存分に笑わせてくれる。
ACCESSの株価は第3回の転換価額修正の計算対象期間目前でしっかりと調整され、終値は前日比1万円安の229万円で取引を終えている。ここはVMAP方式ではなく3日間の終値の単純平均で転換価額が計算されるので分かりやすい。日中変動も気になるがむしろ大引け直前に大きな変動もあり得るので終わってみなければ分からなず結構スリルがある。前回の7月14日には何と大引け10秒前に2万円上げている。つまり大引け間際ギリギリの売買で細工も可能・・・尤も思わぬ売買が入って目算が狂うこともある。MSCB引受け先の野村證券は今回は前回の修正価額(202万2000円)を少々上回るレベルの204〜205万円付近を目論んでいると推測している。果たして如何に・・・?
マルマンの株価は900円割れの危機をギリギリで凌ぎ、終値は前日比14円高の918円で取引を終えている。これで900円割れを凌いだのは2度目だが、900円が底と楽観的に見られる状況にはない。 1度900円を割るとそのままずるずる下落して行く様に思える。”第2のエフェクター”の汚名を挽回する日は果たして来るのだろうか?
2005.08.17
ライブドアの株価は『堀江氏出馬の意向』の報道を受けて前場482円まで上昇したが、終値は前日と変わらず475円で取引を終えている。浮かれているのは一部の方々と見え、多くの方は冷静に受け止めていると見られる。堀江氏が正式に出馬表明して市場が”お祭り騒ぎ”にでも世も末・・・もしかしたら既にどこかの誰かが陰で煽って一儲け企んでいるかもしれない。それとも考え過ぎ・・・?10億4000万株が如何にも重く、そんな簡単に舞い上がるとは思えない。
ブロードバンドタワーの株価は2度ストップ高をつけたが、終値は前日比93万円高の880万円と微妙なところで取引を終えている。ストップ高で終わらずに少し下げたのは何か意味があるのだろうか?ところでこのまま行くと明日は無理だが、明後日には1000万円台に到達する可能性がある。いよいよ”第2のガンホー”が現実味を帯びてくる。ガンホー・オンラインは公開価格120万円に対し今日の終値は1395万円、これに対しブロードバンドタワー(公開価格105万円)は猛烈な勢いで迫って来ている。この様な時天井がどこかの見極めが非常に難しい。ガンホー・オンラインは2300万円付近を天井としてその後最大で1100万円ほど下げている。ここも無制限に上がることはなく、必ずどこかで天井に突当たり反落する。 ここの株式を持っている方はどの様な心境でいるのだろうか?
今日新規上場(公開価格250円)のビズネットは初値350円で始まり490円まで上昇したが、その後徐々に下げで終値は400円とまずは上々のスタートを切った。IPOでは初日高値から翌日以降下がって行く場合が多いが、ここは明日以降どうなるだろうか?
2005.08.18
今日の日本経済新聞に『ライブドアの堀江社長、テレビ東京株5%弱取得』の記事が掲載されている。ライブドア子会社とはライブドア証券と思われる。「ホリエモン情熱ファンド」の”情熱”とは何に対する情熱なのだろうか?堀江氏らしいPerformance的なネーミングだが、このファンドの100億円でいったい今度は何を目論んでいるのだろうか?
ライブドアの堀江社長は17日までにテレビ東京株式を5%弱取得した。ライブドア幹部が同日明らかにした。堀江氏がライブドア子会社に運用を委託した同氏専用の基金「ホリエモン情熱ファンド」を通じて買い付けた。基金は堀江氏が保有するライブドア株式を6月末に売却して得た約100億円を原資とし、テレ東株式以外の上場銘柄にも持ち株比率5%未満の範囲で投資している。ライブドア幹部は「基金としての資金運用の一環であり、ライブドア本体はテレ東株式を取得する意図はない」としている。
ライブドアの株価は『堀江氏の衆議院出馬?』騒動のお蔭で全くの”●●”らしいお祭騒ぎ状態になっている。後場の14時過ぎから一気に急上昇し、終値は前日比45円高の520円で取引を終えている。10億4900万株の重しを軽々と持ち上げてしまうのだから凄いパワーと呆れ果てる。堀江氏の出馬話が飛び交うだけで呆れるほどの株価上昇を見せるのだから、堀江氏はもう暫く引っ張って結論を先送りするかもしれない。この”●●”げた浮かれぶりを見ていてふと思ったが、もし堀江氏が散々じらしておいて「出ません」となったらここの株価はいったいどうなるのだろうか?その様な状況になれば面白いが・・・。
ライブドア・マーケティングの株価も親に吊られて14時過ぎから一気に急上昇し、終値は400円高の5550円で取引を終えている。明らかに『堀江氏の衆議院出馬?』騒動の為せる業で異常としか言い様がない。大騒ぎをしている連中は堀江氏が国会議員になるとよほど美味しいことがあり、ライブドア・グループが更に成長するとでも思っているのだろう。異常とも言える期待感による凄まじいパワーが一挙に集中していると看做せる。ところで明日も上昇傾向であれば、MSCB引受け先の2社は明日中に残りの全てを株式転換するかもしれない。そしてどこかで高値売却を目論む可能性が高い。
堀江氏が一騒ぎ起こせばいとも簡単に株価が動く。グループの親分が現在世間の注目を集めているからと言って株価が踊り狂う状況は正常ではない。やはりライブドア・グループの株式はとてもまともとは言い難い。所詮三流の株式に過ぎないが、逆にそこが狙い目で稼ぎ易いとの見方もできる・・・。これだけ値動きが激しいと巧みに売買を繰り返して利益を確保している方がおられるだろう。尤もその逆の可能性もあるが・・・。ハイリスク、ハイリターンの典型的なパターンになっている。
さて明日のライブドア・グループ2社の株価はどう動くのだろうか?単にお祭りムード先行の異常な上昇と看做せ、勢いを持続する可能性もあるが逆に利益確定売りが優勢で下落することもあり得る。また堀江氏の態度如何では株価が大暴れする可能性もある。様々な意味で当面目が離せない。
ブロードバンドタワーの株価は凄まじい上下動があり、寄り天で949万円をつけたがその後は下落し終値はストップ安(100万円安)の780万円で取引を終えている。その高低差は何と169万円・・・949万円の高値掴みの方は今ごろ”泣きの涙”に違いない。非常に荒っぽい動きを示しているが、明日このまま下落を続けるかどうかは予測がつかない。もしかしたらどこかの誰かが篩い落としを仕掛けて安値で仕込み、明日以降高値売却を目論んでいるかもしれない。どちらに動くかは分からないが、いずれにせよ明日も荒っぽい動きをすることは間違いない。
異常づくめの1日の動きの中からもう一つ・・・第3回の転換価額修正の計算対象期間中のACCESSの株価が後場急上昇し、終値は17万円高の246万円で取引を終えている。何も材料が無く、かつ時期が時期だけにこの上昇はなお更不可解に思える。これで今日これから何かの開示、例えばM&Aの発表でもあれば、それはズバリインサイダー取引の疑いが濃厚。それともガセネタが市場に流れて高騰?とすれば明日は一挙に暴落となるが・・・。果たして如何に・・・?
近頃ほとんど注目していなかったフジテレビの株価が8月に入って2万9000円戻し、今日の終値は前日比6000円高の24万5000円で取引を終えている。8月4日に開示された平成18年度3月期第一四半期決算短信ではニッポン放送、ポニーキャニオンなどの連結子会社化も貢献して増収増益となっている。加えてライブドア株式の含み益が膨れ上がっている(今日時点で約250億円)ことも材料になっていると思われる。但しこの先30万円台に届くかどうかはまだまだ分からない。
ところで堀江氏の持ち馬「ホリエモン」は8月21日の高知競馬第6R(ダート:1300m)に6枠6番で出走する。前走は好位追走し0.1秒差の3着に粘っているが、高知移籍後2走目となる今回は勝機があるかもしれない。今の堀江氏の勢いにあやかってぶっちぎって「ホリエモン」が勝つ・・・なんてことが果たして如何に?強さを見せて経営の苦しい高知競馬の救世主になることができるかどうか?当日高知競馬のInternet中継でLive観戦を予定している。興味のある方はこちらから入れば見ることができるのでご覧になって頂きたい。
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2005.08.19
ライブドアの株価は後場14時前に536円まで上昇したが、『堀江氏無所属で立候補』が伝えられると一気に483円まで急落した。その後少々持ち直したが、終値は前日比24円安の496円と500円を割り込んで取引を終えている。自民党からの立候補でなかったのが売りを誘ったのだろうか?自民党から出れば小選挙区でダメでも比例区の重複立候補で確実に衆議院議員になれる。わざわざ無所属で強敵亀井氏にぶつけなくてもとの思いが出たのだろうか?週明けの株価がどの様に推移するか注目される。まさに”お騒がせ男”の本領発揮と言うところだが、相次ぐ堀江氏の『売名行為』にはウンザリさせられる。
ライブドア・マーケティングの株価も親に吊られて14時前に5790円まで上昇したが、『堀江氏無所属で立候補』が伝えられると親同様5250円まで急落した。その後少々持ち直したが、終値は200円高の5350円で取引を終えている。今日の夕方『MSCB全額行使完了のお知らせ』が開示された。それによると予想通り今日までに100億円全て株式転換され、新たに発行された株式は275万3527株で発行済み株式は797万6705株に増加した。今までに引受け先がどの位売却したかは分からないが、今後どの位の株式がどの様なペースで市場で売却されるのだろうか?強い売り圧力になって来るのだろうか?
ところで今回のMSCBにより『ライブドアのライブドア・マーケティングの持ち株比率の低下により、今日をもって連結子会社から持分法適用の関連会社に該当とのお知らせ』が出ている。会計法規に詳しくないのでどの位ライブドア・グループの経営に影響があるのかよく分からない。ぺんぺん草第68段で『みなし子会社』について触れているが、現時点でライブドアの持ち株比率が40%を切ったので連結子会社にできないと言うことなのだろうか?とすればほんの少々買い戻せばすぐに40%を超えて連結子会社に戻すことができる。
ブロードバンドタワーの株価は今日も派手に上下動したが、大引け直前に大きく戻し終値は前日と変わらず780万円で取引を終えている。何やら誰かが筋書きを書いたかの如く見事に元の鞘に収まった。この荒っぽい動きは凄まじい心理戦の為せる業なのだろうか?どこかの誰かが篩い落としを図っている様にも見えるが、この先どうなるのか予測がつかない。
ACCESSの株価は思ったほどは下がらず、終値は前日比4万円安の242万円で取引を終えている。この結果第3回転換価額は215万1000円(前回は202万2000円)に修正された。今日時点のMSCB残高は300億円(発行額の60%)あり、当面引受け先の野村證券による管理相場が続く。たとえ株価が上昇し転換価額が上がってもしっかり利益を確保できる引受け先にとり都合の良い仕組み・・・野村證券は今までにどの位の利益を得たのだろうか?ここは今までに3回転換価額を修正しているがその度に少しづつ上がっている。この先何度修正があるか分からないが、この傾向が続くのだろうか?
2005.08.20
堀江氏の立候補表明により公示日(8月30日)以前は頻繁にTV出演があるかもしれない。その後も投票日(9月11日)頃までマスコミが堀江氏を追いかけるであろう。選挙結果はどうあれ、堀江氏自身が広告塔としてライブドア・グループの宣伝を公共のメディアを使って大々的に行なうことができる。TV局も視聴率が稼げるとあれば堀江氏をTV出演させ無料でライブドア宣伝の場を提供している。低迷していたライブドアの株価をHの”●●”のご託宣で引き上げ、今度は選挙を利用して吊り上げを図っている。果たしてどうなるだろうか?堀江氏にいい様に振り回されているとしか思えない。
グローバリーの株価は連日のストップ安で8月18日には340円まで下落したが、昨日は何故か持ち直し前日比13円高の353円とプラスで引けている。ここは現在監理ポストに割り当てられていて、近々『上場廃止』が決定し整理ポスト行きが確実視されている。9割を占める主力業務から撤退し残りの不動産+金融業で事業継続するとしているが、信用力低下は明白で利益を確保するのは難しく更に今後資金調達コストの上昇は必至で企業存続が危うい。同じ上場廃止のニッポン放送の場合とは全く状況が異なる。いずれ紙屑になる危険性のある株式を誰が何の目論見で買い入れるのか理解できない。
ところで8月3日以降のIPO5社の株価動向を追跡している。いずれも公開価格を上回ってはいるが初値を大きく下回っている。メディア・クリエイトはまさに”初値天井”で、初値1122円で昨日の終値は783円となっている。残り3社も”初日高値天井”でその後は下げている。8月2日に東洋経済オンラインの記事・・・『7月度IPOの8銘柄の内公開価格割れのマルマンを除いてすべて初値天井のチャート形成となっており、今後のIPO投資では見逃すことのできない重要データとなりそう。』・・・を紹介した。中にはブロードバンドの様に鰻登りに株価が上昇するcaseもあるが、追跡データを見る限りでは東洋経済オンラインの記事を裏付けている。ほとんどのIPOでは初日の高値を見極めて手離した方が得策とも言えるが、データをじっくり集めて分析を行なうことにする。
2005.08.21
堀江氏の持ち馬「ホリエモン」が高知競馬の6Rに出走し1番人気に推された。雨の影響で不良馬場で行なわれ、「ホリエモン」はスタート直後から先手をとり逃げ四角手前で交わされたがそのまま2着に逃げ粘った。それなりに力がありそうで次回は狙い目になりそうに思える。明らかに「ハルウララ」よりははるかに強い。初勝利はそれほど遠くはない。高知競馬のスターになれる可能性を持っている。
「ホリエモン」はどうも堀江氏同様”転んでもタダでは起きない”渋とさを持っている様に見える。中2週のRotationとすれば次は9月11日頃に出走することが考えられる。9月11日?それは衆議院選挙の投票日、話題作りのお得意な堀江氏ならば出走させることがあり得る。そうなった場合には共に勝利の美酒?共倒れ?それとも・・・?今から興味津々・・・。
今日11時半頃に新潟中越地方で強い地震があり、長岡で震度5強、小千谷で震度5弱を観測した。つい先日も宮城沖を震源とする強い地震があり、川崎町では震度6弱を観測した。近頃頻繁に地震が起きる。大地震70年周期説があるが、関東大震災からは82年過ぎている。私の住む地域はいつ地震が起きてもおかしくない大地震の大本命だが、阪神淡路大震災以降大本命以外の地域で次々大きな地震が起きている。といろいろ考えると不安になるので「ケセラセラ」と気楽に構える様にしている。ところで地震などの災害の激動は御免被るが、政財界の激動は大歓迎で膠着状態の世の中の活性化に繋がると期待している。