2007.1.8
ソフトバンクグループの支援により存続が決まったばんえい競馬の人気が上がっている。指定したレースに協賛金(ばんえい競馬は1万円)を支払えばレースに自由に冠名をつけることが出来る。またレース当日には場内アナウンス、競馬新聞にはレース名が掲載される。安い広告料とも看做せる。存続が決まって以降北海道市営競馬組合には協賛の申し込みが相次いでいるとのこと。こんな感じで盛り上がれば何とか売上げ増が期待出来るかもしれない。但し”喉元過ぎれば熱さ忘れる”の例えもある。現在の人気が一過性に終わらない様に新たな努力が必要となる。
2007.1.9
Yozanの株価の下落の勢いはあたかも”●●”を予感させるかの如き様相を呈している。今日の終値は前日比200円安の1460円と大きく下げて取引を終えている。頻繁なFinanceで発行株式数が増加、更に莫大な潜在株式を抱えているとあれば希薄化進行は致し方が無いが・・・。追い討ちをかける株価下落が益々既存株主を苦しめる。果たしてここはどうなるのだろうか?
2007.1.10
今日糸山英太郎氏が関東財務局に提出した大量保有報告書によりテレビ東京株式を買い増していることが判明した。新日本観光保有分も含め発行済み株式の10.41%を保有する。糸山氏は33.33%保有の日本経済新聞社に次ぐ第2位の大株主・・・。糸山氏は自らのサイトにて「割安と判断出来ればひたすら買い増す」と宣言している。糸山氏はテレビ東京経営陣を批判している。更に買い増して圧力を強める意図も感じられる。今後の動向が益々気になる。
カーチスから『親会社及び主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ』が開示された。昨日ソリッドアコーステッィクス実施のTOBが締切を迎え、予定通りLDが保有する全株式を応募してTOB成立となった。これでカーチスは念願のLDグループ離脱を果たした。この局面を迎えカーチスの株価はどの様に推移するのだろうか?今のところTOB価格98円を大きく上回る株価(今日の終値:137円)・・・。
2007.1.11
都合により本日休載。
2007.1.12
1月10日東京地裁はアドテックスに対し破産手続き開始の決定を下した(こちら と こちら 参照)。負債総額は約140億4500万円。同時にミラー事業はインプットビジョン、RAID事業はバイオスへの事業譲渡が決まった(こちら 参照)。これでアドテックスは完全に消滅する。思えば1年前・・・丁度今頃が断末魔の苦しみの真っ最中だった。さてアドテックスと似た様な状況になりつつあるのがYozan・・・果たしてここには未来はあるのだろうか?
2007.1.13
”ぺこちゃん”でお馴染みの不二家がとんでもない不始末をやらかしてしまった。消費期限切れの原材料使用、食品衛生法基準の10倍を超える細菌検出の商品出荷、更には埼玉工場では2004年に1ヶ月で50匹の鼠を捕獲、2006年夏以降にも2匹捕獲とは・・・。これが人間の口に入る食品を扱う企業の姿勢とは到底信じ難い。細菌基準については社内基準は食品衛生法基準の更に10倍の厳しい。しかしながら運用する人間が無視したのでは何ら意味が無い。工場内に鼠とはいったいどの様な衛生管理をしているのだろうか?何にせよ「品質保証/管理、安全性をないがしろにした愚挙」と断じる。
不二家は昨年11月に事実を把握していたにも拘らず外部からの指摘を受ける迄公表しなかった。「隠蔽するつもりはなかった」と言い訳をしている。ところが「発覚すれば雪印乳業の二の舞は避けられない」との記述がある社内文書の存在が明らかになってはそんな言い訳は通用しない。外部からの指摘が無ければ知らん顔で通すつもりだったのに違いない。雪印乳業の教訓が全く活かされていない。コンプライアンス(法令遵守)の欠如がどの様な悲惨な結果をもたらすかは周知の事実・・・。それにも拘らず何故この様な不祥事が起きてしまのだろうか?
全国に5つある工場も操業再開の目処は立っていない。また1月11日より全国約890店の不二家チェーンでの洋菓子販売を中止している。(当然だが)昨日フランチャイズ店へ休業補償する方針を明らかにした。営業停止による売上げ減加え休業補償が不二家の財務体質を強く圧迫する事態に陥る恐れがある。営業再開に漕ぎ付けても失われた信頼を取り戻すのは容易ではない。まさに前途多難・・・前途には”茨の道”が待ち構えている。ところで今回の不祥事を受け不二家の株価は2日間で急落(233円→211円→198円)した。週明けの展開は予断を許さない。
2007.1.14
LDへの証券取引法違反による東京地検特捜部の強制捜査から明後日で1年となる。月日が経つのは早いもの・・・。NHKの速報が流れた時には思わず目を疑った。堀江氏には胡散臭い面がありどこかでボロを出すとは思っていたが・・・思いの外早くその時が来て驚いた。その後”ライブドア・ショック”に席捲された市場が冷静さを取り戻すまでに暫く時間を要した。LDは平松新体制の下何とか存続しているが、実態がどの様になっているかは定かではない。さてその後5月末には我が物顔に振舞っていた村上氏にも司直のメスが入りヒッソリと市場から退場して行った。ところで不祥事が散発している状況には憂慮している。ようやく日本市場にも活況になりつつあるだけに水を注す如き事態が起きては困ることになる。
1年以上経過して未だに決着していないのが三木谷氏による”TBS乗っ取り騒動”・・・。膠着状態のままずるずると時が過ぎて行く。三木谷氏は何が何でもTBS経営に参画したいのだろうか?どう考えても現状では無理にしか思えないが・・・。TBSは三木谷氏が資本関係を断念しなければ一切交渉に応じない構えを貫いている。尤も資本関係を断念したところで業務提携交渉がすんなりまとまる保証は無いが・・・。TBSの株価が高い内に三木谷氏は妥協した方が良い。さて今後どう展開するのだろうか?