2007.2.5

 都合により本日休載。

 2007.2.6

 
さくら画廊の白石社長が脱税容疑で東京地検特捜部に逮捕された。さくら画廊はJASDAQ上場のシーマの創業者が大株主で経営に当たっている。白石氏はシーマ株式売却で得た所得隠しで所得税約7100万円を脱税したとされる。この報道を受けシーマの株価は前日比9円安の49円と大きく下げて取引を終えている。シーマは昨年6月に1:10の株式併合を行なったばかり・・・。単純に換算すれば1株4.9円となる。結局ここは訳ありの稀代の”★”株式に過ぎない。

 昨日
不二家は『山崎製パンからの食品安全衛生管理体制の整備の支援等について』を開示した。不二家は山崎製パンのAIBの食品安全基準に則った教育指導・監査システムを導入する。しかしながら技術支援を受けても直ちに営業再開に繋がるほど不二家にとり状況は甘くはない。顧客を侮るいい加減な体制で商品を販売していたツケは余りにも大きい。未だに生き残れるかどうかは定かではない。

 森永製菓が手を引くことを表明しては
資金繰りが悪化している不二家は山崎製パンが最後の頼みとも言える。不二家は山崎製パンとの資本提携を視野に入れて協議を行なっている。但し営業停止以降不二家の財務状況は悪化の一途を辿っている。「早期の資本提携が必要」と言われても山崎製パンとしては不二家の資産査定、営業再開後の売上げ状況を見定め対応を慎重に検討する必要がある。山崎製パンとしても出資するからには自社の株主に対し責任がある。

 今回の不祥事に大きく関わった
不二家の創業者一族の責任は重大・・・。同業他社の支援を仰ぐからには創業者一族は経営から一切身を引かなければならない。ただ形だけ身を引いただけでは不充分・・・保有する不二家株式の大半、あるいは全てを手離すくらいの誠意を示さなければ信用出来ない。 山崎製パンとの資本提携に際しては創業者一族の経営への影響力排除の為にも必須と考える。

 2007.2.7

 昨日
テレビ東京は『2007年3月期 第3四半期財務・業績の概要(連結)』を開示した。開示によると売上高:925億9200万円(前年同期:898億900万円)、経常利益:40億1100万円(同:58億8300万円)、当期純利益:24億4200万円(同:37億3900万円)と増収減益になっている。当期純利益は前年同期比34.69%減となれば早速株価に跳ね返る。今日の終値は前日比430円安の5510円と大きく下げて取引を終えている。

 さてこの業績を大株主の糸山氏はどの様に見ているのだろうか?現テレビ東京経営陣に強烈な不信感を抱いている糸山氏のことだから当然経営陣批判を更に強めるものと思われる。テレビ東京株式の保有比率を高めるべく更なる買い増しを進めるのに違いない。果たして3月末には議決権ベースでどの程度になっているのだろうか?何にせよ次の定時株主総会の成り行きが楽しみ・・・。

 2007.2.8

 
Yozanの株価は上場来最安値を更新・・・終値は前日比93円安の1281円と大きく下げて取引を終えている。あたかも”●●”に向かってまっしぐらの如く勢いよく転がり落ちている。しかしながらこれだけ派手に下げても何も動かない経営陣はいったい何を考えているのだろうか?果たして資金繰りは大丈夫なのだろうか?既に無理気味のFinanceを行なっているので更なる新たなFinanceは到底あり得ない。危機的状況に追い込まれているのでは・・・?

 
LDは『ターボ・リナックス株式の譲渡検討プロセス開始のお知らせ』を開示した。子会社のターボ・リナックスの売却検討を第三者のフィナンシャル・アドバイザーに委託することを決定した。現時点ではまだ何も決まっていないとしている。またもやLDは主要な子会社の一つを手離すことになる。もはやLDの名前では生きていけない状況では子会社の身売りも致し方がない。売却すればLDの懐には資金が入るが・・・。折角のお宝も活用する道が無ければ”宝の持腐れ”でしかない。さてターボ・リナックスの株価はLDグループ離脱の可能性が高まったとして反応するのだろうか?これでLDグループの残る主要な子会社はセシールのみ・・・。いずれ売却することになると見ているが・・・。何にせよLDは実質解体に追い込まれて細々と生き残る道を探ることになるのに違いない。

 2007.2.9

 昨日
フジテレビは『2007年3月期 第3四半期の財務・業績の概要(連結)』を開示した。開示によると売上高:4397億2900万円(前年同期:4522億2400万円)、経常利益:380億2500万円(前年同期:424億200万円)、当期純利益:203億4200万円(前年同期:214億9200万円)と減収減益(前回予想に対し下方修正)になっている。系列の関西テレビの捏造問題に業績ダウンとなれば株価に悪影響を与えるのは必至・・・。朝方前日比2万8000円安の24万1000円で寄り付き、終値は前日比1万5000円安の25万4000円と大きく下げて取引を終えている。そう言えばLDへの損害賠償請求の件はどうなったのだろうか?何も聞こえて来ないが・・・。

 
ターボ・リナックスは『2006年12月期の業績予想の修正に関するお知らせ』を開示した。開示によると売上高:9億1800万円(前回予想:10億8100万円)、経常損失:1億5600万円(同:1億4100万円)、当期純損失:2億900万円(同期:1億5300万円)と下方修正している。”LD事件”の影響をモロに受けての赤字は如何ともし難い。これでは一刻も早くLDグループを離脱したいのは当然と言える。

 さて昨日のLDの開示を受けて
ターボ・リナックスの株価がどうなるか注目していた。既にターボ・リナックスがLDグループ離脱の意思表示をしている為か(織り込み済みとして)特段暴れることは無かった。尤もこの程度のことで暴れたらそれこそ可笑しいが・・・。終値は前日比9000円高の21万2000円で取引を終えている。ターボ・リナックスの業績からすれば現在の水準はどう考えても高い。さて・・・?

 2007.2.10

 昨日関東財務局に提出された
DKRYozanに関する大量保有報告書を参照して頂きたい(EDINETコード:T04CB9で検索)。の強烈な株価下落により新株予約権、MSCBの転換価額が下方修正され潜在株式数が増加している。2月5日現在の発行済み株式数:236万6665株に対し何と潜在株式数は331万9429株とは!これは余りにも酷すぎる。昨日の終値は1190円と直近の転換価額:1290円を大きく下回っている。このままでは更に潜在株式数は増加することになる。現状では到底DKRは株式転換して市場で捌けるとは思えない。いったいどうするつもりなのだろうか?場合によっては繰上償還要求もあり得る。そうなればYozanは苦しい状況に追い込まれるが・・・。

 昨日
不二家は『2007年3月期 第3四半期の財務・業績の概要(連結)』を開示した。開示によると売上高:617億2600万円(前年同期:626億4000万円)、経常損失:1億3800万円(前年同期:7億5800万円)、当期純損失:16億7100万円(前年同期:10億6600万円)となっている。この数値には今年1月10日の不祥事発覚の影響は含まれていない。営業停止状態では通期での大幅な赤字増は避けられない。現時点の混乱した状況では通期の業績予想は到底出来ず修正は見送られた。不二家は2月中には営業再開の目処を付けたいとしているが・・・。未だに先行き不透明でどうなるか定かではない。最終的にどの程度の赤字になるか予想がつかない厳しい状況に置かれている。

 明日高知競馬第8R『
四国でハネムーン特別C4(ダート:1400m)』に「ホリエモン」が出走する。前走良いところがなく大差のドンジリに敗れた後の一戦だけに「ホリエモン」の出来が気になる。距離が1600mに伸びたのが惨敗の原因とも思えないが・・・。今回は今までに2勝している1400mに戻ってどの様な走りをするのか注目している。

 2007.2.11

 東証の西室社長は
日興CGの上場廃止のついて3月半ばを目処に判断する意向を示した。2月末に提出される予定の(訂正)有価証券報告書を基に最終結論が下される。「日興CGは2月13日にも業務推進体制の見直し、子会社の管理・監督体制の再構築などを盛り込んだ内部統制システムの強化策を発表」と報じられている。具体的にどの様な内容なのか、更には東証の判断に影響を与える内容なのか注目している。

 NASDAQを運営する
ナスダック・ストック・マーケットはロンドン証券取引所に対する敵対的TOBの失敗を認めた。昨日の締切迄の応募は僅か0.41%に過ぎず従来の保有分を含めても29.16%と目標の50%にはるか及ばなかった。こんな強引なやり方が罷り通っては世も末・・・失敗して当然と言える。

 高知競馬第8Rに出走した「ホリエモン」は好スタートから1分35秒1、2着「シンボリマーリンズ」に
1馬身1/2の差をつけ鮮やかに逃げ切った。道中の行きっぷりもよく手応え充分・・・前走の惨敗がウソの様な快勝だった。これで8勝目・・・次走はどんなレースを見せてくれるのだろうか。

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