2006.12.4
昨日TV出演した堀江氏は相も変らぬ”堀江節”の健在ぶり?を披露した。東京地裁の審理が終わり後は判決を待つだけ・・・今後はメディアを使って自らの主張を展開するつもりに見える。今までたまりにたまっていた鬱積を晴らすが如くまさに”立て板に水”・・・司会が聞かないことまで喋り捲った。係争中の裁判については「検察側のでっち上げ。認めたらアホ」と無罪を強調、またかつての盟友宮内氏については女性関係の暴露など徹底的にこきおろした。TVを見ていて不愉快な感じを受けたのは私だけだろうか?私には堀江氏が軽薄な”●●”にしか思えなかった。
堀江氏はソニー買収について「買収出来る可能性はあった」と(ニッポン放送乗っ取りに失敗した後に)考えていたことを認めた。更に「ソニー買収に成功して(時価総額)世界一の実現、その時点で辞めようと思っていた」などと話している。ちなみにソニーの時価総額は(今日時点で)約4兆5600万円・・・それでも堀江氏のことだから本気で考えていたのに違いない。しかしながら傍から見れば”ほら吹き男爵”、あるいは単騎風車に突進する”ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ”・・・。荒唐無稽なことを真面目に考えるところが堀江氏らしいと言ったところか・・・。ところで今後は「宇宙事業とか、ライフサイエンス系の事業をやりたい」とのこと。特に宇宙事業は”飛んでる男”堀江氏が手を出すには格好の分野・・・?宇宙にでもどこにでも他人に迷惑をかけないところに勝手に飛んで行けば好い。
長期低迷が続くマルマンの株価が先週5営業日の続伸(上昇幅:90円)で640円迄大きく戻している。尤も公開価格1300円と比較すればまだ半分程度に過ぎない。さてここのところの上昇には何も材料が見当たらず「どこぞの誰かの仕掛け?」と訝しく思う。11月24日に開示した2006年9月期決算によると売上高:94億4300万円、経常利益:9億7500万円、当期純利益:5億8900万円と目を見張る様な素晴らしい業績ではない。年間配当35円(前年度:記念配当15円込みで35円)も11月6日発表で今更材料と言うこともない。「あまりにも大きく下げ過ぎたとして買戻しが入っているのでは?」と推察する。この辺りで頭打ちになりそうだが・・・果たしてどうなのだろうか?
2006.12.5
ロータス投資事業組合がフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』が掲載された。(但し内容が不適切として即時削除の予定。)ここにも書かれている様に「ロータス銘柄には手出し無用」・・・ロータスが絡むと株価暴落、上場廃止、果ては倒産などロクなことがない。”苦しい時のロータス頼み”と揶揄されるほど足元が怪しい企業の背後に頻繁に登場する。最近ではアドテックスが記憶に新しい。”闇の世界”との繋がりが取り沙汰されるなど黒い噂に事欠かない。とにもかくにもロータスは”謎のベール”にすっぽり覆われその実体は定かではない。
さて現在ロータスが付き纏っているのはサンライズ・テクノロジー・・・今日の終値:28円とはあまりにも悲惨な状況にある。今年の大発会時の終値113円と比較すると1/4に迄下落している。ロータスは高い価額で株式転換、そして安値での売却と不可思議な行為を繰り返している。これでは投資でも何でもない。単純に考えると単に損しているだけ・・・利益を確保して投資者へ還元するとの機能を全く果たしていない。そんな馬鹿な話は到底あり得ない。胡散臭いロータスのことだから何らかの方策でしっかりと利益を確保している筈・・・。必ずや公には出来ない”裏”があると思われる。
TBSの株価上昇の勢いは止まらない。今日の終値は前日比180円高の3320円と大きく上げて取引を終えている。上昇の勢いは何処まで続くのだろうか?このまま楽天の平均取得価格を超えて足場を固めれば売却が可能になる。三木谷氏としては少なくとも借入金の金利負担分まで取り戻したい。楽天がTBS株式を手離さない限り膠着状態は解消されない。三木谷氏がどの時点で売却を決断するのかが焦点・・・判断のタイミングを誤り株価が下落したのではズルズルと長引くことになる。さて・・・?
2006.12.6
昨日楽天は『来年7月に本社を「六本木ヒルズ」から「品川シーサイドフォレスト」へ移転』することを明らかにした。ヤフーも来春に「東京ミッドタウン」に本社機能を移転することを決めている。かつて勝ち組の象徴の如き”ヒルズ族”も今となってはダーティなイメージが付き纏っている。堀江氏、村上氏の相次ぐ逮捕によりあたかも”拝金主義の権化”との見方をされてはイメージダウンも致し方がない。他人の不祥事の余波で空きが出るのでは「森ビル」には迷惑な話だが・・・。ところで今日の楽天の終値はストップ高(5000円高)の5万8900円で取引を終えている。特に材料は見当たらないが、TBS株価上昇で含み損解消の期待が高まったものと見られる。一方TBSの株価上昇は流石に一服・・・終値は前日比30円安の3290円で取引を終えている。
久しぶりに堤一族の内紛に表立った動きが出た。西武鉄道グループの再編を巡り多大な損害を蒙ったとして堤清二氏、猶二氏、創業者の故・堤康次郎氏の孫2人の計4名が西武鉄道、堤義明氏などを相手取り総額100億円の損害賠償請求訴訟を起こした。今年1月コクドは米投資会社サーベラスに第三者割当増資を行なっている。清二氏などの主張には「増資前は1億556万円/株に対し増資後は2239万円。著しく不公正で違法。必要な株主総会決議も経ていない」とある。「創業者一族排除の(悪意のある)狙いが明らか」として強い不満を持ち、昨年2月には旧コクド名義株式の所有権確認を求める訴訟を東京地裁に起こしている。巨額の金が絡むだけにゴタゴタはそう簡単に収束しそうにもない。
今回の訴訟は清二氏を除く堤一族の”悪あがき”第二弾と言える。金が絡むと人間の欲望は本性を剥き出しにする。作家「辻井
喬」のペンネームで知られる清二氏とて例外ではない。写真を見る限り温厚そうな清二氏も”お宝”の魔力には魅入られてしまう。尤も「それではあなたは聖人君主の様なことを言うが、実際その立場に置かれたらどうするのか?」と問われれば正直言って煩悩の塊の私も”お宝”に目が眩むと思う。それはともかく(ぺんぺん草第66段、第69段で記載しているが)汚い手法での不正蓄財は許されるものではない。国民の義務を果たしていない堤一族に大きなことを言う資格は無い。まずは自ら襟を正し誠意を示さないことには如何なる主張も空虚でしかない。
2006.12.7
昨日関東財務局に提出された大量保有報告書によりSPJが日清食品株式を7.37%→8.75%に買い増したことが判明した。サディステックにいたぶる嫌らしさが滲み出ている。日清食品を”真綿で首を絞めるが如く”じっくり痛めつけたらふく獲物をせしめ様との魂胆が明らか・・・。かくも陰湿な投資会社が我が物顔に市場を跋扈しているのを目にするのは不愉快以外の何者でもない。
SPJは明星食品への敵対的TOBには失敗したが、代わりに日清食品から高値のTOBを引き出すことに成功している。SPJのTOB価格の低さから判断すると初めから自らのTOBに代わる条件の良いTOBを期待していたことは間違いない。一定の成果を得たとして日清食品を新たな標的に定めたと見られる。味を占めたSPJが今度は日清食品に対し敵対的TOBを仕掛けるかもしれない。その前に少しずつ買い増すとの”脅し”をかけることは充分に考えられる。何にせよ両者の全面対決が遠からず勃発する可能性がある。SPJの動きには目が離せない。
さてSPJ銘柄リストを見て頂きたい。10月26日にSPJが明星食品へのTOBを発表した時点の株価と比較すると”SPJ銘柄”の多くは値上がりしている。サッポロHD(SPJ保有比率:18.59%)、江崎グリコ(同:13.40%)はSPJが筆頭株主・・・敵対的TOB実施の可能性が取り沙汰されている。然るに”SPJ銘柄”には様々な思惑が交錯して株価が激しい動きを示すこともあり得る。かつて村上ファンドが手を出すと株価に火がつく現象が見られた。今や”村上銘柄”に取って代わり”SPJ銘柄”が注目を集めている。話題を撒き散らすだけで充分・・・まさにSPJの”思う壺”。如何に綺麗事を言おうが結局は株価上昇で儲かりさえすればそれで良い。さて次は何を仕掛けて来るのやら・・・。
2006.12.8
昨日セブンシーズHDは『大株主及び主要株主の異動に関するお知らせ』を開示した。開示によると「村上ファンドから1072万5000株(発行済み株式の17.03%)をセブンシーズHD役員持ち株会が譲り受ける」ことで基本合意した。異動予定日は12月20日となっている。譲渡価額は明らかにされていない。セブンシーズHD経営陣には”目の上のたんこぶ”が消え去る見通しになりホッと胸を撫で下ろしているのに違いない。とにもかくにもこれでまた”村上銘柄”の一つが消えて行く。”村上銘柄リスト”をご覧頂きたい。村上ファンドの市場からの撤退が進んでいる姿がはっきりと窺える。一世を風靡した村上ファンドの末路は哀れ・・・追悼?の意味を込めて平家物語の冒頭の一節を捧げる。
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。
驕れる者久しからず、ただ春の夜の夢の如し。
猛き人もついに滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。
昨日東証2部に新規上場したInternetプロバイダーのニフティの初日は公開価格(21万円)を3.33%下回る20万3000円で引けた。今日も冴えない展開で終値は前日比4000円安の19万9000円で取引を終えている。ニフティと言えば知名度は抜群・・・加えて2007年3月期業績予想では売上高:843億9700万円(前年同期比:22%増)、経常利益:21億6200万円(同:32%増)、純利益11億8200万円(同:58%増)と好調さを窺わせる。それにも拘らず出だしは伸び悩んでいる様にも見える。この業界の競争は激化していることも将来の収益性に対する一縷の不安を投資家に与えているのかもしれない。更にIPOでは通常公開価格は仮条件の上限で決まることが多いが、ニフティは仮条件の中間値に設定された(こちら 参照)。また大型上場案件の割には東証2部への上場となった。その辺りが微妙に作用して市場では今のところ歓迎されていないのでは・・・?
2006.12.9
昨日エフェクターは『2007年5月期中間業績の予想修正に関するお知らせ』を開示した。詳細は開示を見て頂きたい。あまりの酷さに開いた口が塞がらない。売上高:7000万円!の見込み(前回予想:2億1000万円〜4億3000万円)とは凄まじい下方修正と呆れ果てる。売上高減少の原因は「機器販売事業における大口案件を失注」と言い訳をしている。何かと評判の良くないエフェクターのことだから相手が取引を敬遠したのに違いない。こんな状況下ではまともな営業活動継続に疑念が生じるが・・・。
開示には「Finance & Technology International社への売掛金に対して6000万円の貸倒引当金を設定」とある。売掛金の回収に失敗とは・・・取引先の信用度をキチンと調査しているのだろうか?一方では「研究開発費や一般管理費における経費節減に努めた結果4億円損失幅が縮小」により経常損益は売上高減少分をカバー出来るとしている。(穿った見方をすれば)使わなくても済んだ資金を”湯水の如く”垂れ流しに浪費していたことになる。とにもかくにもエフェクターの管理体制はいい加減と推察される。
エフェクターはどの様な経営計画(戦略)に基づいて企業活動を行なっているのだろうか?昨日の開示を見ると所詮は杜撰な”学者の商法”・・・何処から見てもまともな経営計画の下に企業活動を行なっているとは思えない。経営陣の無能ぶりをあからさまに露呈している。「上場益を得る為に上場した」との批判が出るのも当然・・・醜悪な企業を上場させたセントレックスの責任は重い。 さて今回の開示を受けて週明けのエフェクターの株価動向は如何に・・・?
12月6日証券取引等監視委員会(SEC)は「電気通信工事を営むTTGに関する有価証券報告書の虚偽記載について1億3133万円の課徴金納付」を命じる様に金融庁に勧告した。これを受けJASDAQは同日付で整理ポストに割り当てた。TTGは2007年1月7日付けで上場廃止となる(こちら 参照)。過去5期に亘り会計処理のインチキが判明、更に2003年3月期から3期連続の債務超過となれば最早上場継続の資格は無い。さてTTGの株価が上場廃止となる迄にどの様な挙動を示すのか株価推移表その9に追加してWatchする。
TTGを持ち分法適用関連会社とするユニオン・ホールディングスは「TTG株式の評価損9億4600万円を2007年3月期決算にて特別損失として計上」すると発表した(こちら 参照)。TTGの不正行為により多額の損失を蒙ったのではたまったものではない。またTTGの総額約65億円の第三者割当増資を引き受けたオメガプロジェクト・ホールディングスはどうするのだろうか?TTGが虚偽の情報を基に資金調達を行なったのは信義に反する極めて悪質な行為・・・損害賠償請求に踏み切ることは間違いない。ウソの情報を掴まされて投資判断をさせられたのではたまらない。
明日高知競馬第11R(ダート:1300m)に「ホリエモン」が出走する。前走は四角手前で離されたのが痛く勝った馬から0秒2差の2着に敗れた。発送除外後の復帰6戦は11、4、9、2、7、2着と好走/凡走を交互に繰り返している。調子が戻っているのかどうか判断し難い。果たして如何に・・・?
2006.12.10
帯広市以外の3市が撤退して存亡の危機に陥っているばんえい競馬に助け舟が出現した。ソフトバンク子会社のソフトバンク・プレイヤーズが100%出資して新会社を設立する。新会社は競馬法の規定で民間委託が認められている全ての業務(馬券販売/払戻金の支払い、競馬場の入場料徴収、場外馬券売場の運営など)に携わる。帯広競馬場にナイター開催のための照明設備を設置する。更に報道によると「新会社は帯広市にレース運営に掛かる費用を固定的に支払う」とある。「赤字の場合はソフトバンク側が負担」とあるが・・・。これだけを聞くと何やら帯広市にとり一方的に好条件に見える。民間企業のソフトバンクが採算を度外視してボランティア活動をすると思えない。赤字垂れ流しを放置するとは考えられない。どの様な見通しを持っているのだろうか?
帯広市一市での単独開催は不可能・・・事実上廃止が決まってだけに関係者には”一筋の光明”が見えて来たのに違いない。しかしながら助っ人の出現で浮かれている場合ではない。競馬人気低迷の現実は厳しい。助っ人の支援で一時的に凌げたとしても将来的には黒字化を実現しなければ存続は難しい。果たしてどの様な売上げ拡大策、収支計画があるのだろうか?さて今月中旬には北海道市営競馬組合正副管理者会議にてばんえい競馬の存続の可否決定の予定になっている。それまでに帯広市は単独開催について最終判断を出す。果たしてどの様な結論になるのだろうか?
高知競馬第11Rに出走した「ホリエモン」は「ウォーターロリ」の0秒7差の6着に敗れた。好スタートから3番手につけたが、直線では伸び足を欠き後続の馬にかわされた。道中の行きっぷりはイマイチ・・・やはり本調子にはほど遠い。7勝目は当分お預けか・・・。